ここから本文です

三代目JSB、秦 基博、Little Glee Monster、sumika、DEAN FUJIOKA……冬のバラードナンバーに注目

2019/12/10(火) 13:05配信

リアルサウンド

 切なくも愛おしい思いを綴った三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのバラードシングル、温かい感情を呼び起こすクリスマスソングを収録したLittle Glee Monsterの新作。この季節にピッタリのバラードナンバーを中心に、トップアーティストの新作をピックアップしました。

 4月から11月にかけて5大ドームツアー『RAISE THE FLAG』を完遂し、自己最多となる115万人を動員した三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE。2019年を締めくくるのは、白をテーマカラーにしたシングルだ。決して会えることがない“あなた”への真摯な思いを映し出す「冬空」、“こんな時代からこそ、自分自身と君を信じよう”という願いを込めた「White Wings」。バラード2曲による本作は、このグループが持っている繊細な叙情性と豊かなメッセージをじっくり堪能できる作品に仕上がっている。軸になっているのはもちろん、今市隆二、登坂広臣のボーカル。R&Bテイストのトラックを自然に捉え、強い感情表現とダイナミックなメロディを奏でる二人の歌は、10周年を目前にした現在、さらに精度を上げているようだ。

 先行シングル「Raspberry」をはじめ、「仰げば青空」(SoftBank music projectテレビCM「卒業」篇CMソング)、「花」(Panasonic企業CM「一人ひとりの物語」イメージソング)などを含む秦 基博の約4年ぶりのオリジナルアルバム『コペルニクス』。海外のR&B、ヒップホップの影響を感じさせる「Lost」、ファンクのエッセンスを取り入れた「アース・コレクション」など、新機軸とも言えるサウンドを取り入れた本作は、「コペルニクス」というタイトル通り、大きな転換点となる作品と言えるだろう。これまでのイメージに則した、温かくて切ないバラードナンバー「LOVE LETTER」も本作の聴きどころ。アコースティックギターと歌を中心にしたシンプルな音響とともに、“ずっと一人じゃなかった”という愛しい感情がじんわりと伝わる、穏やかで美しい名曲だと思う。

 デビュー5周年を迎えたLittle Glee Monsterの新作は、色彩豊かな5曲入りEP『I Feel The Light』。「I Feel The Light featuring Earth, Wind & Fire」は、なんとEarth, Wind & Fireとのコラボ曲。フィリップ・ベイリー(Vo)がプロデュースを担当、LAレコーディングによるこの曲は、10年代以降のネオソウル、ディスコリバイバルの流れを汲みつつ、現代的なポップネスを交えたダンスナンバーだ(フィリップもボーカルで参加!)。2曲目の「愛しさにリボンをかけて」は、“大切な人に愛を伝えたい気持ち”をテーマにしたクリスマスソング。大らかな解放感と神聖な雰囲気を併せ持ったメロディ、愛の本質を映し出す歌詞を、メンバー5人は豊かな表現力をたたえたボーカル/ハーモニーによって見事に表現している。

 2ndアルバム『Chime』のヒット、日本武道館、横浜アリーナ、大阪城ホールを含む自身最大規模のツアーを成功させるなど、さらなる躍進を果たしたsumikaのニューシングル『願い / ハイヤーグラウンド』は大型タイアップによる両A面。「願い」は、社会現象となったドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シーズン2の主題歌。深みのあるリズムセクション、煌びやかなストリングス、ドラマティックなメロディラインがひとつになったミディアムバラードだ。冬の情景とともに大切な人との関わり方を描いた歌詞、ひとつひとつの言葉を手渡すようなボーカルも心に残る。映画『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズ:ライジング』主題歌として制作された「ハイヤーグラウンド」は、エッジーなギターサウンド、アタックの強いビートを軸にしたロックチューン。このバンドが持つ幅広い音楽性をバランスよく体感できるシングルである。

 DEAN FUJIOKAのEP『Shelly』の表題曲は、自身が主演するドラマ『シャーロック』(フジテレビ系)の主題歌。オルタナR&B、トラップ、ベースミュージックなどをベースにしたトラック、キック、ベース、歌を中心に音数を押さえたサウンドメイクは、現在進行形のグローバルポップと完全にリンクしている。核になっているのは歌。言葉を心地よくグルーヴさせるボーカル、重層的なコーラスワークは、アルバム『History In The Making』以降のモードを端的に示している。“成就しない思い”を中心に据えたリリックも魅力的。決して手に入らない存在に対する感情を反映した歌詞は、“シャーロック”はもちろん、DEAN FUJIOKA自身のイメージにもよく似合っていると思う。同じくドラマ『シャーロック』のオープニングテーマ「Searching For The Ghost」も収録。

森朋之

最終更新:2019/12/10(火) 13:05
リアルサウンド

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事