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老後資金「月35.4万円」…年金期待できない今、持つべき資産

2019/12/10(火) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

2019年最大のテーマ「老後資金2000万円問題」。騒ぎのほとぼりは冷めつつあるが、将来の不安が立ち消えたわけではない。緩やかに景気後退が進む今、保有すべき資産とは。※本記事は、2018年1月22日刊行の書籍『絶対得する!初めての一戸建て購入マニュアル』(幻冬舎MC)から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

リタイア後の生活費は「35.4万円」必要

◆リタイア後の生活

子育てが終わり、ご主人は無事に定年を迎えることができました。30歳で住宅ローンを組んだ方であれば、住宅ローンの返済も終わっているはずです。あとは、支払いが済んだマイホームを保有しつつ、年金をもらいながら、悠々自適の生活を送るだけです。しかし、定年後の生活はそんなに甘いものではありません。

事実、リタイアした後も仕事をしている人は少なくありません。電通総研が行った『「シニア×働く」調査』によると、かなりの割合で定年後も働いている方がいると分かります。具体的には、男性で約72%、女性で約55%の人が定年後も働くことを継続しているそうです。

特に男性の場合は、60代前半・後半にかかわらず、全体の7割以上の人が定年後も仕事を継続しているとのことです。このような結果から考えると、定年後も働くのは特別なことではなく、常態化していることといえそうです。その理由はどこにあるのでしょうか。

端的に考えると「仕事に対する意欲」が動機となっていると思えますが、必ずしもそうとは限りません。例えば、定年後の生活にどのくらいの費用がかかるのかご存知でしょうか。

生命保険文化センターが発表している『生活保障に関する調査(平成25年度)』によると、日常生活を送るための最低額で22万円、その他の金額で13.4万円。トータル35.4万円とされています。

確かに会社勤めをしていたときは、それ以上の支出をしている方が多いはずです。そうなると、定年後だからといって急激に減ることは考えにくいのです。住宅ローンを完済していても、日常生活と余暇にかかる金額は決して少なくありません。

◆高まる年金への不安

「年金があるから大丈夫」と楽観視している方もいるかもしれません。確かに年金があれば、定期的な収入を得られます。出費を補うだけのお金が得られると考えている人も多いかもしれません。ただ、本当に年金は支払われるのでしょうか。

年金に対する不安は、今に始まったことではありません。事実、支給開始年がズルズルと後ろ倒しされており、金額についても減額される可能性があります。悲観的な方の中には、「少子高齢化によって年金制度は崩壊する」とまで主張する人さえいます。

年金制度が破綻するかどうかについてはさておき、老後の生活を年金だけに頼るのは、どうにも心もとないというのが実情ではないでしょうか。未来のことはどうなるか分かりません。だからこそ、老後に有意義な生活を送るために、今から準備しておいたほうがいいでしょう。

少なくとも、マイホームを所有している人であれば、住むところの心配はありません。老後のことも考えて設計された家であればなおさらです。それこそ、終の棲家として住み続けることも可能かもしれません。

さらに、マイホームを担保にして、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられる「リバースモーゲージ」という方法もあります。ただし、マイホームを所有していない人、あるいはまだ住宅ローンの支払いが続いている人であれば、日常生活と余暇の費用からさらにアパート代やローン返済費用まで支出しなければなりません。そうなると、かなりの金額になることは試算しなくても分かります。

遠い先のことのように感じるかもしれませんが、老後のことも頭に入れたうえで、マイホームの購入を検討しておくと不安がありません。

将来に対する不安を少しでも減らすためにも、定年後の生活までシミュレーションしてみてください。

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最終更新:2019/12/10(火) 9:00
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