ここから本文です

「投資回収時間」を重視する、Wixのマーケティング戦略

2019/12/11(水) 17:01配信

DIGIDAY[日本版]

Wix(ウィックス)の最高マーケティング責任者(CMO)を務めるオマー・シャイ氏には、イスラエルに本拠を置くウェブサイト作成プラットフォーム、Wixを世界のトップ100に入るブランドにするという高い野心がある。だが、世界で認知度や知名度をあげようとする多くのブランドと違い、Wixは伝統的なテレビ広告を戦略の中心に据えてはいない。

2006年設立のWixは、創業からおよそ10年を経て、米国でのブランドプッシュを加速させ、2015年のスーパーボウルでデビューを果たし、毎年同じ舞台に戻ってきた。しかし、スーパーボウルは別として、Wixは2017年第2四半期からテレビ広告を止めた。デジタル広告のほうがより効果的だと気づいたため、それ以来、テレビ広告は実施していない。

Wixは、「投資回収時間(time to return on investment)」という指標を使ってマーケティング活動を計測し、新規株式公開(IPO)以来、過去7~9カ月にマーケティングに費やしたすべての費用の回収率を見ているという。デジタル広告の場所取り競争が激化していることを考えると、これは大きな偉業であり、GoogleやFacebookのようなプラットフォーム上での顧客獲得単価(CPA)コストが上がっていると、シャイ氏はいう。

ブランディング活動は継続

Wixが短期的な顧客獲得だけに集中していると言っているわけではない。Wixでは、2014年にマーケティングをすべて内製化してから、マンチェスター・シティーFCとニューヨーク・シティーFCのオーナーであるシティ・フットボール・グループ(City Football Group Limited)やニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)とのスポンサー契約など、ブランドマーケティング専用予算を別枠で確保してきた。Wixは2019年6月、人気の高いeスポーツチーム「フェイズクラン(FaZe Clan)」との提携を発表し、チームのブランド構築の一翼を担うことになった。フェイズクランの公式な「ウェブサイト開発ならびにデザインパートナー」として、Wixの名がチームの公式シャツに書かれ、両者でデジタルコンテンツやソーシャルコンテンツを共同制作している。

シャイ氏によると、今期のスーパーボウルでWixが再びスポット広告を出すかどうかはまだ決まっていない。前回は土壇場で急展開して、NBCとの「大きな取り引き」が成立した。今年もまた「ギリギリの判断になるだろう」と、シャイ氏は話す。

シャイ氏は、ブランドマーケティング支出とダイレクトマーケティング支出の具体的な配分の明言は避けた。

1/2ページ

最終更新:2019/12/11(水) 17:01
DIGIDAY[日本版]

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ