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存続ピンチの「コンビニおでん」、それでも食べたい愛好者の声

2019/12/11(水) 16:00配信

マネーポストWEB

 冬の風物詩として定着しているのが、コンビニのレジ横で販売されている「おでん」。ひとつ100円前後からとお手頃なうえ、チェーンごとに出汁や具材にもこだわり、地域限定の変わり種も豊富なことから、根強いファンも少なくない。

 しかし、調理や清掃などの手間は、店側にとっては高い負荷となる。さらに売れ残りには廃棄費用も発生し、販売を取りやめる店舗も出てきている。コンビニおでんの存続がピンチを迎えるなか、変わらずに愛好する30代の男性会社員・Aさんに、その楽しみ方を聞いてみた。

 Aさんは、コンビニおでん愛好歴20年。冬になると週2回のペースで、仕事や飲み会からの帰り道におでんを買って、自宅で晩酌をしながら楽しむという。

「自分で調理することなく、すでに味が染み込んだおでんを手軽な価格で楽しめるのが、コンビニおでんの魅力。味つけにこだわりはありませんが、セブン-イレブンは店員が盛り付けてくれることが多く、楽です。必ず選ぶのは、大根、卵、ウィンナー、がんも。特に大根はサイズも大きいし、いざ自分でおでんの大根を作ろうと思うと、なかなか時間がかかる。手間暇を考えると、一番コスパがよいメニューでは」(Aさん、以下「」内同)

 Aさんには、長く食べ続けるうちに培った、こだわりの食べ方がある。

「具材と同じぐらいこだわるのが、調味料。備え付けの調味料で、味に少しずつ変化を加え、出汁を最後の一滴まで飲み干します。味噌、柚子胡椒、辛子などの味を1つずつ持ち帰って使うと、3種類の味を堪能できて、お得感があります」

 しかし今後は、おでん販売を中止するコンビニが増えていきそうな気配だ。Aさんはこう話す。

「そもそもすべてのコンビニが24時間営業するのは、無理があると思っています。廃棄問題やオペレーション負荷などから、おでん販売がなくなっていくのは、仕方ない流れなのかな、とも思います。でも、コンビニおでんには、寒い冬、コンビニに行けばどんな時でも温かいものが用意されているという安心感がある。とりわけ一人暮らしには強い味方です。地方で一人暮らしをしている僕の父親も買っているそうで、高齢者にも愛好者は多い。可能な限り続けて欲しいというのが本音です」

 Aさんのような愛好者たちに支えられるコンビニおでん。ファミリーマートは、来年1月からレジでの注文を受けてから、電子レンジで調理する「レンジアップおでん」を本格展開する。提供形式を工夫しながら、コンビニおでんは生き残りを模索しているようだ。

最終更新:2019/12/11(水) 16:00
マネーポストWEB

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