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“退屈なミルナー”が著書を発売。その中身は退屈とは対極

2019/12/11(水) 11:12配信

footballista

文 田島 大

 あのジェームズ・ミルナーが本を出したとなれば、取り上げないわけにはいかない。ミルナーといえば、マンチェスター・シティ時代に2度のプレミアリーグ優勝を経験し、昨シーズンはリバプールでUEFAチャンピオンズリーグを制し、欧州の頂点に立った選手だ。現役のプレミアリーガーとしては、プレミアリーグ最多出場記録まで持っている。

 彼の魅力は、何と言っても中盤からSBまでこなす献身性だ。監督にとっては非常にありがたい“計算できる選手”である。黙々と仕事をこなす優等生タイプな選手だからこそ、ツイッターに65万フォロワーを超える「Boring James Milner(退屈なジェイムズ・ミルナー)」というパロディーアカウントまで登場し、彼自身が「退屈な男」と見られてしまう。

 実際のところはどうなのか? 10月末に発売された彼の著書『Ask A Footballer(フットボーラーに聞いてみよう)』を少し見てみることにした。

冒頭から飛ばすミルナー

 「こういった場合は驚きの新事実から入るものだよね。僕はライビーナ中毒ではないのさ」と、冒頭から冗談を飛ばしている。ミルナーは2018年のCLで決勝進出を決めた際、赤ワインで乾杯するかと聞かれて「僕はライビーナを飲むかもね!」と返したことがある。この面白くないジョークのせいで“ライビーナ好き”と誤解され、大量のライビーナが練習場に送られてきたという。

 ライビーナとは、英国で有名な濃縮タイプのジュースだ。日本で例えるならばカルピスであり、ライビーナを飲んだことのない子供はいない、というくらいの国民的なジュースである。英国を訪れた日本人からは「間違ってストレートで飲んでしまった」というエピソードを聞くことがある。「チョコレートと勘違いしてマーマイト(独特の味がする発酵食品)をパンに塗りたくった」と並び、英国の食文化で気をつけるべき2大“あるある”だろう。

 それはさておき、ミルナーのパロディーアカウントは「アイロンをかける」とか「紅茶を飲む」といった退屈な日々をツイートして有名になった。それについて本人は、偽アカウントが出回る「変な時代だ」と指摘しつつ「たまに面白いと思ってしまう」と認めている。

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最終更新:2019/12/11(水) 11:12
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