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“WGP譲り”を誰もが味わえた!「世界初2ストV型3気筒ほか」編~時代を切り拓いた革新のマシンたち~[1965-1984]

2019/12/11(水) 14:30配信

WEBヤングマシン

世界初&国産初のエポック車を一挙掲載 #10

暗闇に遠くから幾多の光芒が射す。あるものは一際強い光を放って過ぎ去り、あるものは留まり今も輝き続ける。――過去半世紀に及ぶ二輪史において、数々の革新的な技術と機構が生み出された。定着せず消えていった技術もあれば、以降の時代を一変させ、現代にまで残る技術もある。しかし、その全てが、エンジニアのひらめきと情熱と努力の結晶であることに疑いはない。二輪車の「初」を切り拓き、偉大なる足跡を残した車両を年代順に紐解いていく。

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※本稿で取り挙げる「初」は、“公道走行可能な量産二輪市販車”としての「初」を意味します。また、「初」の定義には諸説ある場合があります。

世界初2ストV型3気筒「WGP譲りの挑戦的ユニット」HONDA MVX250F[1983]

RZへの刺客として、4ストのVT250Fに続いてホンダが送り込んだ250初の本格2ストスポーツ。世界初の2ストV型3気筒は、F・スペンサーが駆り’83WGP王者に輝いたNS500のエンジンをイメージしており、ハイパワーかつ2気筒並みにスリムという利点を持つ。しかし’83年2月の発売直後、スズキから初代Γが登場。オイル飛散が多いなどの問題もあり、人気を得られず、わずか1年で後進のNS250Rに道を譲った。

【HONDA MVX250F[1983]】■車重138kg(乾) 水冷2ストV型3気筒ピストンリードバルブ 249cc 40ps/9000rpm 3.2kg-m/8500rpm F=100/90-16 R=110/80-18■当時価格:42万8000円

現在まで250唯一の水冷90度V型3気筒を搭載。後シリンダーの慣性マス重量をコンロッドなどの往復運動部分で前2気筒とバランスさせ、理論上1次振動ゼロを達成した。NS500の技術を注入したが、NSの前1&後2気筒に対し、MVXは逆のレイアウトとなる。

【HONDA NS500[1982]】

「後継機は2気筒」HONDA NS250R[1984]

MVXの反省からレプリカスタイルで登場。市販レーサーRS250Rと共同開発によって生まれ、新開発の2ストVツインをホンダ初のアルミフレームに搭載した。サスやブレーキなどの基本設計もRS共通だ。

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最終更新:2019/12/11(水) 14:30
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