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なぜドネアに? 指名挑戦権獲得に米メディア異論「WBCの決定はあまりに理解困難」

2019/12/11(水) 8:13配信

THE ANSWER

ドネアにウーバーリへの指名挑戦権を与えたWBCの決定に米メディアは疑問符

 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、前日計量で規定の118ポンド(約53.5キロ)をオーバーし、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦が中止となった。WBCは宙に浮いていた指名挑戦権をワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝で敗れた元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に与えることを「満場一致」で決定したが、米メディアでは「WBCの決定はあまりに理解困難」「イノウエ相手に負けていたのに」と疑問視している。

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 ネリ騒動の余波で笑ったのは“フィリピンの閃光”だった。ロドリゲス戦の前日計量で1ポンド(約450グラム)超過した悪童ネリは再計量を命じられながらも、これに応じず。ロドリゲスに金銭交渉を持ちかけたところ、拒否されていた。これにWBCのマウリシオ・スライマン会長は「(減量の)努力すらしないのは人としてありえない」と断罪していた。

 勝者にはWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)への指名挑戦権が与えられたが、試合が中止となり、権利の行方が注目を浴びていた。その後、WBCはドネアに権利を与えたことを公式に発表。しかしこの決断に、米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」が異論を唱えている。

「37歳のドネアにウーバーリへの指名挑戦権を与えたWBCの理論はあまりに理解困難。彼が11月7日にIBFバンタム級王者ナオヤ・モンスター・イノウエに0-3で判定負けを喫したばかりだと考慮に入れるとするならだ」

 記事ではWBSS決勝で井上相手に敗れたばかりのドネアが、指名挑戦権を得ることに疑問を投げかけている。

「ドネアは敗北によって、指名挑戦権の候補から除外されるべきだ」

「イノウエ相手に激しく抵抗したドネアはいいパフォーマンスを見せたが、それでも負けは負け。ドネアは敗北によって、33歳のWBC王者ウ―バーリへの指名挑戦権の候補から除外されるべきだ」

 無敗のモンスター相手に善戦したレジェンドだが、黒星に変わりはない。しかし今回ネリに勝てば、指名挑戦権を手にできたはずのロドリゲスに投票するWBC評議会は一人もいなかったという。WBCのランキングでも3位のロドリゲスに対して、ドネアは4位。“順番抜かし”のような状況に異論の声が上がるのは無理のない状況だ。

 だが、同メディアはウーバーリ戦が実現すれば勝つのはドネアだと見ている。「対戦が実現すれば、ドネアはフランス人のウーバーリを倒す本命だろう。彼(ウーバーリ)はパンチャーとして実力十分だが、ドネアやイノウエを倒すパワーもスピードも欠如している。ドネアのパンチ力は、ウーバーリに多大な問題を突きつけるだろう」と分析している。

 指名挑戦者の選考に異論も起きているドネアだが、モンスターを追い詰めた実力に疑いはなし。WBCのベルトを巻くことになれば、将来のモンスター対フィリピンの閃光のリターンマッチが見られるかもしれない。

THE ANSWER編集部

最終更新:2019/12/11(水) 10:58
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