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通勤中に“本を聴く”人が急増中。朗読アプリ運営会社の狙い

2019/12/11(水) 8:45配信

bizSPA!フレッシュ

 書籍の朗読をスマホで聞けるアプリ「audiobook.jp」の登録者数が、100万人を超えた。

 また、Amazonが運営する同様のサービス「Audible(オーディブル)」も会員数を伸ばしているという。日本には書籍の朗読CDがあまり普及しておらず、欧米に比べて「朗読を聞く」習慣があまりなかったが、どうやら風向きが変わりつつあるようだ。

「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンク代表取締役社長の久保田裕也氏に、オーディオブックアプリを取り巻く状況について話を聞いた。

朗読なら聞けるという人も多い

――本の朗読アプリって、どんなときに使うのがいいんですか?

久保田裕也(以下、久保田):運動しているときとか、犬の散歩しているとき、あとは水没に気をつけて欲しいですけど、お風呂で聞いたり、夜寝ながら聞いている人もいます。忙しい人でも1日のうち3~4時間ぐらいは、耳は空いていると言われています。通勤電車や何か作業をしながらとか、細切れの時間を合わせると、結構な時間になるんです。

――文字のほうがスピーディーに読める気がするんですが。

久保田:最大4倍速まで速度調整ができるので、好きなスピードで聞けますよ。あと、目で読むのは能動的な動作ですが、耳で聞くのは受動的な動作なので、普段あまり本が読めていない人でも、朗読なら聞けるという人も多いんです。“積ん読”になってしまった本を、オーディオブックで解消している人もいます。

 読書は好きなんだけど、時間がなくて読めていない人のことを“読書離反層”と呼ぶのですが、オーディオブックなら本に触れる機会ができて、紙の本を読む習慣がつくこともあります。

強みは日本語の作品数と聞きやすさ

――朗読アプリって、抑揚が激しいイメージがあるんですが……。

久保田:抑揚が付きすぎていると「聞きづらい」というクレームになります。ただ、単調すぎてもいけないので、うまくバランスを取るようにしています。

――ほかのサービスと比較して、「audiobook.jp」の良さは?

久保田:「audiobook.jp」の配信数は約2万7000点で、和書最多の配信数です。あと、基本的に製作は自社で行っているので、長時間聞いても耳が疲れないような、聞きやすさのクオリティには自信を持っています。

――朗読のクオリティとは、どういうものですか?

久保田:声のトーンやスピードだけでなく、読み手が文脈をきちんと理解しているかどうかも重要なんです。文脈を理解せずにただ字面だけを追って機械的に朗読すると、なかなか頭に入ってこないんです。長時間ストレスなく聞き取れるにはどういう読み方が良いのか、長年研究してきました。

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最終更新:2019/12/11(水) 8:45
bizSPA!フレッシュ

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