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モルディブの美しい楽園 宇宙からでも際立つ海の青さ

2019/12/11(水) 10:43配信

日経ARIA

日々、時間に追われるARIA世代に必要なのは、心の楽園。写真1枚で心が飛んで行ける「至高の楽園」を、写真家・三好和義さんがお届けします。楽園をテーマに40年間写真を撮り続ける三好さんが選んだ11番目の楽園は、三好さんの原点ともいえるモルディブです。

【関連画像】基本的に1つの島に1つのホテルが存在する。各島への移動はドーニーと呼ばれる木製のボートや、モーターボート、水上機などが使用される

―― 1985年のデビュー写真集『RAKUEN』で、「写真界の芥川賞」とも言われる木村伊兵衛写真賞を最年少で(当時)受賞した三好和義さん。その『RAKUEN』に収録した写真の約6割を占めているのが、インド洋に浮かぶモルディブ共和国の風景です。楽園をテーマに写真を撮り続ける三好さんにとって原点ともいえるモルディブですが、初めての滞在時は現在の「世界を代表するリゾート地」とは全く違う状況だったそうです。

●宇宙から撮影した写真で、モルディブを知った

三好和義さん これまで、モルディブには20回以上足を運んでいます。初めて行ったのは今から35年前、20代半ばの頃。当時のモルディブは、まだ今のようにリゾート化されておらず、泊まった宿にクーラーはなく、シャワーもなんと塩水(笑)。今からは考えられないですよね。観光客のほとんどは、きれいな海が目当てのダイバーたちでした。

 そもそも、僕がモルディブを知ったきっかけは、ワシントンのNASA(アメリカ航空宇宙局)での取材です。ライブラリーで宇宙から撮った地球の写真を見たときに、「赤いエリア」と「水色のエリア」が目に飛び込んできました。赤は夕日に染まったサハラ砂漠、水色はモルディブ周辺の海域です。

歩くたびに違う写真が撮れる小さな島々

 点々と存在する島々は、宝石が連なったネックレスのようにも見えました。宇宙から見ても特別で、ひときわ美しい海域にあるモルディブはどんなところなんだろう……。帰国してから調べてみたら、ダイバーが撮った水中写真はあっても、陸上の写真はほとんどありませんでした。だから、大型カメラを担いで自分で撮りに行くことにしたのです。

 どの島も小さく、時間によって太陽の向きが変わるので、歩くたびに違う写真が撮れ、夢中でシャッターを切りました。驚いたのはバナナのおいしさ。小ぶりで味が濃く、日本で売っているバナナとは全く違うものでした。そういえば、昔のモルディブ撮影旅にはしょうゆとわさびが欠かせませんでした(笑)。おいしいお刺し身はあるけど、調味料なんてなかったんです。今では、世界でもここでしか食べられないような、おいしい料理に出合えますけれど。

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最終更新:2019/12/11(水) 10:43
日経ARIA

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