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増額キャンペーン終了後 キャッシュレス決済との賢い付き合い方

2019/12/12(木) 11:01配信

FRIDAY

「政府のポイント還元+QRコード決済・電子マネー」で、最大6.5%の還元! 大型キャンペーン後も、お得にキャッシュレス決済を活用する方法

「20%ポイント還元」などの大胆なキャンペーンも終わり、落ち着きを見せ始めたQRコード決済。各社が行っている増額還元も12月中には相次いで終了する。そこで気になるのが、キャンペーン終了後は、どのQRコード決済や電子マネーを利用しても同じなのか? ということ。マネーアプリの活用術に詳しい、ファイナンシャルプランナー山崎俊輔氏に話を聞いた。

QRコード決済の所有・登録数は約3割に! だが、継続して利用している人は…

10月の消費税増税後の景気対策として、政府によって行われているキャッシュレス決済時のポイント還元。これに伴い、QRコード決済各社はシェア獲得のため、「還元率20%」などの熾烈な戦いを続けてきた。

あるマーケティングリサーチ会社による11月上旬の調査によると、8月に比べ、QRコード決済の所有・登録率は約12%増え、調査対象者の約3割という結果がでた(複数回答)。しかし、気になるのが“中止率”の表。前回、前々回よりも下がっているものの、そのうち3割以上の人が“登録はしたものの使っていない”との結果に。

大規模なキャンペーンが終了した今。メリットがないなら、使い慣れた支払い方法で、という本音が見え隠れする。

◆QRコード決済、電子マネーはそれぞれ1~2個にしぼる

政府のキャッシュレス消費者還元事業は来年6月まで続く見通しだが、このあとも、QRコード決済各社のお得なキャンペーンはあるのだろうか?

「利用するだけで“全員に無条件”で〇%還元される、というものはなくなり、増額還元キャンペーンは、期間や店舗を限定したものに変わっていくと思います」(山崎俊輔氏 以下同)

増額キャンペーンを狙って、スマホにたくさんのQRコード決済や電子マネーのアプリを入れた人も多いと思うが。

「なんでもかんでもアプリを入れているのは、使い方として間違っています。使いきれないほど電子マネーやQRコード決済のアプリを入れて、デポジットが数千円ずついろいろなところに残っていて使わない状態では、「お金はあるのに(使える)お金がない」ということになってしまいます」

QRコード決済用アプリをスマホに入れると、タイムラインでさまざまなキャンペーン告知が送られてくる。たくさん入れていると、それをチェックするだけでもたいへんだし、すべて読むのは時間の無駄だ。かといって、面倒になって見なくなれば、お得な情報も見逃してしまう……。

「電子マネー、QRコード決済、それぞれ1~2個にしぼったほうがいいと思います」

◆QRコード決済は使えるお店が多い「PayPay」または「LINE Pay」、電子マネーは交通系+生活パターンで

QRコード決済も電子マネーもさまざまあるなかで、どう絞ればいいのだろうか。

「QRコード決済なら、加盟店が多いPayPay またはLINE Payがおすすめです。さらに、ソフトバンクユーザーは、残高チャージの選択肢が広いPayPayを優先的に利用したほうがいいですね。

それ以外の人は、ドコモユーザーならd払い、auユーザーならau PAYのアプリを入れるのもいいでしょう。キャリア限定のプロモーションがあるので、お得な情報が入手しやすいと思います。

電子マネーでは、イチオシはやっぱりモバイルSuica。利便性が高く、還元率も比較的高い。iPhoneにもAndroidスマホにも設定できます。あとは利用シーンで考えて、イトーヨーカドーやセブン-イレブンによく行くのであればモバイルnanaco、イオンによく行くのであればモバイルWAONなどを利用するのがいいでしょう(ただしiPhoneには設定できない)」

来年6月末までは、キャッシュレス消費者還元事業が行われており、中小店舗などで5%ないし2%のポイント還元があるためキャッシュレス決済は積極的に利用したいところだ。どの店が対象で、どのQRコード決済や電子マネーが利用できるか? を調べるには、経済産業省のキャッシュレス推進室が提供中の「ポイント還元対象店舗検索アプリ」が便利だ。各店舗のポイント還元率と、それぞれのお店で利用できる支払い方法が表示される。当初問題になった不具合や機能不足も、やっと改善されたようなのでぜひ活用したい。

◆QRコード決済、電子マネーのポイント還元率は「1.0%超」を目指す

電子マネーやQRコード決済を選ぶときは、チャージ方法とポイント還元率を確認しておくことも重要だ。

増額キャンペーンほどのインパクトはないが、現在、QRコード決済各社では最大で1.5~2.0%の還元サービスが行われている。PayPayは基本還元率が1.5%、LINE Payは利用額に応じて0.5~2.0%還元になる。たった1.5~2.0%? と思うかもしれないが、今回の消費税増税は2%だったから、増税分をカバーできると考えてみよう。さらに、テイクアウトや食料品等の消費税は8%のままだから、増税前よりお得になる。

だが、ここで注意したいのが、全ての人に1.5%の還元があるわけでないということ。たとえば、PayPayの場合、1.5%還元の対象は、①「ヤフーカード」での支払いと、②「Paypay残高」(PayPayにチャージされている残高)からの支払のみだ。「ヤフーカード」以外のクレジットカードでの支払いを選択している人は、還元ゼロなので注意。その場合、ソフトバンク・ワイモバイルのユーザーなら、PayPay残高へのチャージを携帯電話料金と一緒に支払う「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」(登録したクレカのポイントももらえる)を経由するという裏ワザもありだ。

「モバイルSuicaは、提携カードであるViewカードからのチャージで1.5%が付与されます。JR東日本エリアで生活している人なら利便性が一番高い電子マネーなので、まずはこの1.5%を取り逃さないところから始めてもいいでしょう」

QRコード決済や電子マネーのチャージや支払いでは、関連会社のクレジットカードを利用した場合のみ高還元されることが多い。それぞれ“相性がいい”組み合わせをチェックしてセレクトしたい。

◆QRコード決済や電子マネーを利用するなら、ポイントの「多重取り」を

「たいていの人は、ポイントに関して無頓着ですが、QRコード決済や電子マネーを利用すると、それを軸にポイントの多重取りができます。

一重:クレジットカードからQRコード決済や電子マネーにチャージした時のクレカのポイント

二重:QRコード決済や電子マネーを利用した時のポイントや還元

三重:ショップ発行のポイントカードのポイント

四重:提携ポイントカード(楽天、dポイント、Tポイントカードや、ルミネなどの駅ビルなど)のポイント

それぞれ、おおよそ0.5~1.0%が還元されることが多いので、合計で3.5%以上になることもしばしば。年間で考えると、結構な金額になるはずです。

最近は、ショップ発行のポイントカードもアプリ化されていることが多いので、お財布がパンパンになったり、忘れることもないので、上手にスマホを活用したいところです」

各社火花を散らしていたポイント還元キャンペーンも落ち着きを見せ始めた昨今。使う側も落ち着いて、本当に必要なもの、使い勝手のいいものを選びたい。

山崎俊輔 ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。ネットを中心に12本の連載を抱える人気FPのひとり。スマホのマネーアプリに詳しく「スマホ1台で1000万円得するマネーアプリ超活用術」(PHP研究所)を2019年刊行。近著に「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)がある。

取材・文:中川いづみ

FRIDAYデジタル

最終更新:2019/12/12(木) 11:01
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