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山口組分裂抗争 ヒットマンが狙う市民も訪れる場所とは

2019/12/12(木) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 現代の暴力団は慎重で抗争時にあえて飲み歩くような蛮勇をしない。上層部の車は防弾車で、雨あられのように銃弾を浴びせても貫通しない。屋根と床下には鉄板がないが、それこそ殺されるのを覚悟で飛び乗り、または潜り込み、自動小銃を乱射する他なく、現実的ではない。

 ヒットマンの仕事は待ち伏せが基本で、自宅、事務所、愛人宅やお気に入りの飲食店といった、ターゲットが顔を出す立ち回り先の近くに潜み、身を潜めて襲撃を狙う。市民が暮らす住宅街といえど銃声は鳴る。

 また、首都圏には有名な医療機関が多数あり、高度な治療を望む地方在住の組長が入院することがある。

「高齢化の進むヤクザだけに持病を抱えている者は多い。病院は定期的に訪問する場であり、ヒットマンが狙いやすい。反対に駅やホーム、空港といった公共交通機関での犯行はマスコミが大騒ぎするうえ、メンツを潰された警察の本気を招く。下手な発砲は国家権力に潰されかねないという意識はヤクザ全体が共有している」(指定暴力団幹部)

 暴力団の抗争は無軌道に見えて、一定のルールの中で行なわれている。家族は襲わず、企業舎弟も殺さず、不良外国人に殺害の依頼もしない。小中学校の近くや、登下校の時間に襲撃すれば、世論はその暴力を許さない。抗争事件は国家権力がなんとか黙認するだろうギリギリを狙ってくるはずだ。

 限度を読み間違えば、山口組のみならず、暴力団は一気に破滅の道を突き進む。暴力団の非合法化法案が国会に提出されれば、全会一致で可決されるだろう。その時は山口組のみならず、暴力団が終焉を迎える。

 激化する山口組分裂抗争は黙示録のラッパになりかねない。

●文/鈴木智彦(フリーライター)

※週刊ポスト2019年12月20・27日号

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最終更新:2019/12/12(木) 16:00
NEWS ポストセブン

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