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「たばこの待たされ問題」解決するセブンの実験、確かめてきた!

2019/12/12(木) 8:27配信

商業界オンライン

 「コンビニ問題」が噴出した2019年。セブン-イレブン・ジャパンの残業代未払いは駄目押しで最後の問題なのか、最終的に膿みを出し切っているのか気になります。

 そうした中、省力化・無人化など店舗課題解決に向けた実験プラットフォーム店舗、セブン-イレブン麹町駅前店が12日にリニューアルオープンしたので行ってみました。

  この店舗はキャッシュレス対応セルフレジ、電子棚札、ファストフードのスライド式什器などさまざまな省力化・無人化の実験がされていますが、その中でひときわ目を引いたのがたばこの新型什器です。

 私は月に1、2回 大手3チェーンのコンビニ店頭に立たせてもらっているのですが、コンビニの売上げの約25%を占めるたばこの販売で戸惑うことが多いのです。

 というのは、たばこには200銘柄以上あり、同じブランドでもタール値の違い、レギュラー・ロングとサイズバリエーションもあり、お客さまが指定したたばこを探すのはハードルが高いんです。コンビニではたばこが番号管理されて陳列されているので番号で言ってくださるお客さまは対応できるんですが、3割ぐらいいる番号を言ってくれないお客さまの対応には苦慮します。特にカートン買いの場合は、商品が什器下の戸棚やバックルームに番号管理なしで置いてあるため、探すのに5分以上かかってしまうことも多いのです。

 今回、新システムでたばこを買ってみたのですが、店舗従業員はストレス無く、たばこの販売ができているのではと感じました。

本部はこうしたFCでしかできない加盟店支援をすべき

 セブン-イレブン麹町駅前店ではレジ後ろのカウンターにたばこ什器が設置されていますが、この什器は前面が白いパネルに覆われており、たばこパッケージが見えません。しかも、購入する際にはお客さまがレジのタッチパネルで購入商品のブランドタグを選択し、商品も選択、次画面で個数ボタンとOKボタンを押す流れ。店舗で聞くと、レジの従業員側タッチパネルでも操作できるようです。

 こうしてOKボタンを押すと、バックカウンターに設置されている什器の該当商品部分が緑ランプで点灯、従業員は点灯している箇所から商品を取り出すだけで販売ができるのです。

 カートン買いもしてみましたが、単品の場合と同様、たばこ什器下部の収納場所が緑ランプで点灯し、従業員が迷うことなく商品を手に取れます。この仕組みで、たばこをカートン買いするお客さまの待たされるストレスが著しく軽減されるのではと思いました。

 現在、フランチャイズシステムの問題が噴出していますが、この店舗のような仕組み導入はフランチャイズでないと実現が難しいこと。チェーン本部が加盟店オーナーをバックアップする対応としては、こうした部分が非常に重要なポイントになると考えます。

 人手不足が進む中、たばこの新型什器はセルフレジンとともに、省力化の大きな武器となりそうです。

 今後、このたばこ什器が早く拡大されることを期待。コンビニ店員をやったことがある人のほとんどは私の意見に異論はないはずでしょう。

マーケティングアナリスト 渡辺 広明

最終更新:1/10(金) 16:30
商業界オンライン

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