ここから本文です

「どんな状況でも通信を守る」KDDIの強い意志

2019/12/12(木) 17:02配信

オルタナ

田中 稔 KDDIコーポレート統括本部 総務本部長兼総務部長 理事・弁護士 サステナビリティ担当役員インタビュー

SDGs(持続可能な開発目標)の「目標9」は「 強靱(レジリエント)なインフラ構築」が主題だ。KDDIは、大災害時には、基地局を積んだ船を被災地の沖合に出すことまでする。大型台風では、進路にあわせて必要物資を事前に配置する。そこには「どんな状況でも通信を守る」という強い意志がある。(聞き手はオルタナ編集長・森 摂、編集委員・高馬卓史)

――KDDIはなぜ、SDGsに取り組むのですか。

KDDIは企業理念として「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客様の期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献する」と掲げています。これはまさにSDGsの概念と一致しています。

さらに当社のフィロソフィの中で、経営の原則として「社会への責任を果たす」という一節もあります。「あらゆる事業活動を通じ、お客さまや取引先、株主、地域社会など、私たちを取り巻くすべての人々の信頼を得ることで、KDDIが持続的な成長と発展を遂げることができるのです」と明文化しているのです。

SDGsの目標として2019年5月には、事業を通じて解決する社会課題として「通信」「グローバル」「地方創生」「教育」「金融」の5項目を掲げました。

さらに、企業活動を通じて解決する課題として「人財育成」「女性活躍推進」「人権・D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」「地球環境」の4項目を抽出しました。あわせて9項目の目標と、課題解決のためのパートナーシップを加味して発表しています。

――9つの目標で、優先順位をつけると何が最優先になりますか。

やはり「通信」でしょう。「お客さまをつなぐ」「インフラを守る」ことは最優先課題です。KDDIは社会に通信を提供する義務がありますし、安全で強靭な情報通信社会を構築することは存在意義にもつながることだと思っています。

そのために、どんな状況でもお客さまをつなぐ、通信をダウンさせないという点では様々な工夫をしています。例えば、「船舶型の基地局」として、海底にケーブルを敷設する船に基地局を載せています。

2018年9月の北海道胆振東部地震の時には、被災地近くの沖合にこの船を向かわせ、エリアを復旧した。2019年の台風15号では、千葉・館山の沖合に向かわせ、エリアを復旧しました。

気候変動の対応としては、台風の進路を想定しながら、必要物資をその進路沿いに集めています。当社は被災地の避難所へのWi-Fiサービスの提供や、充電池や蓄電池を集め、被災しそうな場所に事前に用意します。また、車載型基地局もあり、台数を増やしていっています。

1/2ページ

最終更新:2019/12/16(月) 15:47
オルタナ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事