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「中国含めた新秩序を」自民党参議院議員阿達雅志氏

2019/12/12(木) 9:41配信

Japan In-depth

【まとめ】

・アメリカは20年間続けた寛容な中国政策を転換。
・「ルールを基盤とする共通した貿易システム」という認識が変化。
・日本は中国も含めた国際社会のルール作りを。

今回は自民党参議院議員の阿達雅志氏をゲストに招いた。

商社勤務や法律家として海外経験を持つ阿達氏に、米朝関係の現状と、日本が果たすべき役割について政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。

■ 米中関係の現状

細川氏はまず今後の米朝関係について聞いた。阿達氏は、「米朝関係はさらに緊張度を増していく」という見通しを示した。

阿達氏によれば、アメリカはかつて「資本主義と人権、民主主義の伝道師」として世界にその価値観を広めていた。ところがここ20年ほどでその動きは停滞し、むしろアメリカの経済を中心とした対応へと変化した。民主主義ではない中国に対しても「国際社会に取り込んでいけば、民主化・自由化に向かう」という考えのもとで貿易政策を進めた。その間、中国の人権問題に厳しい態度を取ることは控えていたという。

中国はその結果、経済大国として成長し、アメリカの脅威となった。また、人権問題については改善するどころか、近年より少数民族などに対し弾圧を強めている。阿達氏はアメリカがこうした状況を受けて、「今までのアメリカの対中政策が間違いだったというふうにはっきり切り替えた」と述べた。

また阿達氏は、2017年にアメリカが発表した国家安全保障戦略で中国が「アメリカに対する挑戦者」と位置付けられた事実を紹介した。そのうえで、「トランプ大統領個人というよりは、今まで対中政策を引っ張ってきた人、親中派の人たちも中国が変わらないことにについて、20年間の中国政策を転換した」と現状を分析した。

■ 今後の日本の役割

日本にとって両国は政治的、経済的にも重要なパートナーである。細川氏は日本の今後の立ち振る舞いについて尋ねた。阿達氏は「非常に難しい局面に来ている」と述べた。

今まで政治の問題と経済の問題は切り離して議論されたのに対して、世界的に「政治と経済の問題が完全に合体し始めた」と述べた。背景として挙げられるのが、グローバル化の進展によって経済活動が一国に留まらなくなったことだ。アメリカの企業の製品をアジア諸国で生産するなどアメリカが築いたグローバル・サプライ・チェーンの中で、中国が「極端に大きな力を持つようになった」と阿達氏は指摘する。

日本の立場については「グローバル・エコノミーが進むのに合わせて日本経済は成長してきた。それ(グローバル化の流れ)が急に逆方向に回転し始めた時に、どのように振舞えば良いか、非常に難しい問題だ」と述べた。

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最終更新:2019/12/12(木) 9:41
Japan In-depth

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