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麻酔を忘れて手術された女性、激痛に叫ぶも医者が気づかない!?

2019/12/12(木) 16:14配信

ニューズウィーク日本版

<恐怖の医療事故が起こったのは血に飢えた独裁者の国ではなく、イギリスの普通の病院。手術中叫び続けても誰も反応しない──現実にあった悪夢に患者の女性は今も悩まされ続けている。いったい何があったのか>

イングランド南西部のヨ―ビルにある地方病院で、麻酔がかからず意識のある患者に手術を行なうという信じられない事故が起きた。この女性患者は手術中、痛みで叫び声を上げ続けたが、執刀医たちは誰一人それに気づかなかった。

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患者は30代女性で、2018年にヨ―ビル地方病院で婦人科の手術を受けた。だがこのとき、脊椎の局所麻酔だけして 全身麻酔をしていなかったため、意識があるまま手術をされたと、代理人を務めるアーウィン・ミッチェル法律事務所は言う。

助けを求めて叫んだものの、医師たちにその声が届かなかったと女性は主張している。酸素マスクをつけていたためだという。

「無痛分娩の経験があるから硬膜外麻酔の感覚は知っていたが、それとは何かが違った。麻酔が効いていなかった」と女性は言う。

「手術室に入って、へそにメスを入れられた時は、激痛のあまり大声で叫んだ。でも私は酸素マスクをつけていて、医師との間にはカーテンの仕切りがあったため、誰も私の叫び声に反応しなかった」

「体内に腹腔鏡を挿入されたときもひどい苦痛だった。とどめは、腹部がパンパンになるまでガスを入れられたことだ」

<患者はPTSDと悪夢に苦しむことに>

法律事務所によれば、医療スタッフは血圧の上昇から女性の苦痛に気づいたにもかかわらず、手術を続行したという。「今回の一件でPTSDと悪夢に苦しめられることになった」という。

「手術台に寝かされて、叫び声を上げても周りの人々が何もせずに私を見下ろしている夢を見る。この悪夢のおかげで週に3回ぐらい夜中に目が覚めることもある」と彼女は言う。「それに医師を信じられなくなった」

「この1年は本当につらかった。自分にも、ほかの誰にも、同じことが起こって欲しくない」

ヨ―ビル地方病院の運営母体であるNHSトラストは、本誌に宛てた書面で次のように説明した。「コミュニケーションの不備により、当該手術に通常用いられるのとは異なる麻酔が使用されたようだ。患者が苦痛を味わったことについて、申し訳なく思っている。だがこの問題はまだ原告との間で解決に至っておらず、これ以上のコメントは控えたい」

イワン・パーマー

最終更新:2019/12/12(木) 18:22
ニューズウィーク日本版

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