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『ポケモン ソード・シールド』全国大会常連プレイヤーに聞く、「対戦環境の変化」と「活躍するポケモンのトレンド」

2019/12/12(木) 7:11配信

リアルサウンド

 発売から1ヶ月が経とうとしている『ポケットモンスター ソード・シールド』。対戦環境で使われるポケモンもある程度定まってきたところだが、ゆったりプレイしているユーザーにとっては、これから選定や厳選などをスタートさせることだろう。

 筆者も1つ目のパーティーは組んだものの、複数パターンのパーティーは構築できずにいるのが現状だ。そこで今回は、全国大会に7年連続で出場し、2015年~2017年には3年連続で世界大会へ進み、2018年にはレポーターとして現地で実況解説も務めるなど、大会で実績を残しているシャロン氏(@syaronalex)を直撃。『ソード・シールド』になったことで起こった対戦環境の大きな変化や、オススメポケモンなどについて聞いてみた。

 本作では、過去作から連れてこられるポケモンが制限されたことが議論を巻き起こしている。まず、シャロン氏にそれが対戦に与える影響について質問したところ、「愛着のあるポケモンはそれぞれに違っていたりするので、怒る人の気持ちもよくわかる」としたうえで、下記のように述べた。

「ガラル地方のポケモンは『ブラック/ホワイト』や『X/Y』のポケモンが比較的多く、スペックの高いボーマンダやガブリアスのいない環境になったということは大きいと思います。ただ、自分は、6匹のパーティから4匹を選んで2対2でバトルを行う『ダブルバトル』で大会に出ているため、対戦にあたって使用プールが少なくなることは、あまり関係ありません。公式大会は限定ルールを適用することが多いので、今回もガラル地方のポケモン限定になるのであれば、そこまで影響はないんですよ。ダブルだけで考えると、今までに比べてスペックが高くないと言われているポケモンにも可能性があるルールだと思います」

 対戦で一番大きな環境の変化は、やはり新システム「ダイマックス」の採用だと同氏は続ける。

「いままでは『メガシンカ』や『Zワザ』という仕組みが対戦を左右する要素になってきましたが、『ダイマックス』はこれら2つに比べても戦況に与える影響が大きいです。メガシンカはメガストーンを持たせなければならないという制約があったり、そもそもメガシンカできるポケモンが限られていたため、対戦でも現在と比べて駆け引きが少なかったですし、Zワザについても、あくまで1つのタイプでしか打てないうえ、バトル中に1回しか使えないからこそある程度予測して動けるところがありました。しかし、ダイマックスはバトル中に1回しか使えないものの、もちものの制約がないうえにノーリスクで3ターン動けて、バトルで使わないことがまずありえないので、読み合いがより複雑になりました」

 特にシャロン氏の活躍する“ダブルバトル部門”では、考えなければいけない要素がかなり増えたという。

「シングルにおけるダイマックスは、メガシンカの発展系として考えればそこまで難しくもないのですが、ダブルバトルにおいては、全体のステータスを上げ下げするダイマックスわざが与える影響はより大きいため、それを使ってどう動くかが、戦況を大きく左右します。いままで一撃で倒せていたポケモンが一撃で倒せなくなったり、相性的に相手が有利な状況でも、攻撃を耐えて倒し返すこともできるようになりましたし、天候操作も容易になったので、戦略面ではかなり細かいところまで考えなければならず、やっている側からすれば相当楽しいです」

 ほかにも、仕様変更で大きく環境が変わった面もあるという。

「今作からの仕様変更として、ステータス上昇・減少がそのターン中に反映されるようになったんですよ。いままでは先制で『でんじは』をされても、次のターンまではステータスを下げられる前の行動順で動けたんですが、今作からはそうもいかなくなったんです。例えば、エルフーンが特性『いたずらごころ』(使用する変化技の優先度が+1される)を使って『おいかぜ』を打ち、味方のポケモンのすばやさを上げて、そのままターン中に反映されて攻撃できるようになるなど、戦略の幅がかなり広がったことも大きいですね」

 そんな環境の変化を踏まえ、シャロン氏に現在の環境で猛威を振るっているポケモンについて解説してもらった。

「現在はバンギラス・ドリュウズの組み合わせが覇権を握っています。これまでもあった組み合わせですが、バンギラスの特性『すなおこし』ですなあらしを発生させ、ドリュウズの特性『すなかき』ですばやさを上げて攻撃するパーティーですね。今作ではドリュウズがダイマックスして『ダイロック』を打てば自分ですなあらしを起こすこともでき、バンギラスに頼らずとも自身の素早さを高めたり、耐久力の低かったドリュウズが『すなかき』を活かした『ダイスチル』で自身と味方の防御力を上げて、後攻になった相手の攻撃を受け切り、とつげきチョッキを持たせることで特防を上げることで、火力が高い上に耐久を高めることができるようになりました。

 どちらも攻撃力の高さを活かして物理攻撃で攻めるタイプの組み合わせのため、『いかく』(相手の「こうげき」を1段階下げる)の特性を持つポケモンを不得手としていたのですが、を不得手としていたのですが、一部特性の仕様変更で特性『きもったま』『せいしんりょく』『どんかん』『マイペース』を持つポケモンに『いかく』が効かなくなったり、アーマーガアの夢特性『ミラーアーマー』で跳ね返せるようになったりしたことによって、『いかく』を持つポケモンの需要が減ったのも猛威を振るっている要因ですね」

 続けて、今後活躍しそうなポケモンについても聞いてみると、「個人的にはウォーグルが面白いと思う」と、ダイマックスの恩恵を強く受けているポケモンの名前が挙がった。

「ウォーグルは『まけんき』(相手にステータスを下げられたとき、「こうげき」が2段階上がる)で『いかく』対策にもなりますし、ダブルバトルで重宝されていた『おいかぜ』と同じ効果の『ダイジェット』が使えたり、自分と味方の攻撃力をあげる『ダイナックル』が使えて、この1匹で流れが完結するポケモンになっているので。これまでもダブルバトルでそこそこ使われていたのですが、ダイマックスの登場でさらに強化されたポケモンといえますね。

 あとは先ほど名前を挙げたアーマーガアや、すばやさの種族値が高いうえに特性『すいすい』(天候が「あめ」のとき「すばやさ」が2倍になる)を持っているカマスジョーですね。ペリッパーと組み合わせて雨パーティーのアタッカーとして起用したり、単体でもダイマックス後の『ダイストリーム』で自分から天候を雨に変えれるので、活躍できるポテンシャルが大いにあると思います。特性『サイコメイカー』を持っていて、ゴースト技を受けれないうえに、環境で重宝されている「ねこだまし」を止めれるイエッサンも活躍しそうです」

 最後に、この後発表されるであろう対戦環境などを踏まえ、今後楽しみな要素について語ってもらった。

「楽しみなのは、ランクマッチで使えない『キョダイマックス』がいつ解禁されるか、ですね。専用技がかなり強力なので、これらが適用されたとき、どこまで環境が変わるか楽しみです。ほかにも、ゴリランダーの夢特性がグラスメイカーだったり、エースバーンがゲッコウガの『へんげんじざい』と同じ効果(自分が出した技のタイプに変化する)を持つ『リベロ』を持っていたりするので、これらの夢特性が解禁されれば、一気に戦略の幅も広がりそうですね」(編注:12日11日現在、発表された公式大会ルールでは10種のキョダイマックスが使用可能に)

 戦略の幅も大きく広がったうえ、まだまだ奥が深くなりそうな『ポケットモンスター ソード・シールド』の対戦環境。今後発表される大会ルールや、新たなキョダイマックスポケモンなどを楽しみに待ちつつ、まずはシャロン氏の意見を参考にパーティー構築を進めてみたい。

中村拓海

最終更新:2019/12/12(木) 7:11
リアルサウンド

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