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「Aを10回書いてみなさい」では、子どもの英語力は向上しない

2019/12/12(木) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

英語力の重要性がますます増す一方で、日本人の英語力は伸び悩んでいます。日本国内で、英語が話せない親のもとに育ちながら、ネイティブ級の英語力を手に入れる方法はないのでしょうか。本記事では、就学前の子どもをバイリンガルに育てるために、親子でできる「ライティング」の習慣を紹介します。

幼児期なら単語の意味・文法も「書く」ことで身につく

幼児期ではなく、成長してから英語を学ぶ場合は、単語の意味を日本語で知る、文法の基本的なルールから学ぶ、などが効果的だとされています。しかし幼いころから英語を書き始める場合は、その必要はありません。単語の意味や文法は、多くの英語に触れ、自分で書いているうちに、自然に身についていくものです。

自学自習という独特の学習方針で知られるスクールでは、まず「聞く」「話す」を徹底的に鍛えてから、テキストに書かれている英語をまねして自分で書く練習をします。その際、「主語の後に動詞がくる」といった文法を教えることはなく、I eat bread.(私はパンを食べる)といった文を書きながら、語順を自動的に体得していきます。

三人称単数現在といった変化も、「三人称だから動詞にsをつける」というのではなく、HeやSheの後にくる動詞にはsがつくということを、例文を見たり聞いたりしながら覚えます。「そういう決まりだから守らなければならない」というわけではなく、普段触れている自然な英語として習得するのです。

「英語を話せる」と「文法の理解」は別の話

私自身は中学生のときからカナダにいたので、学校で文法を一から習ったという経験がなく、今にして思えば、日本の中学生が習うような「過去分詞の不規則変化」といったものについて、あまり詳しくは知りませんでした。

しかし、それはカナダの普段の生活の中で使う必要がなかったからであり、規則にあるからとりあえず覚えるといったことはしなかったためです。

帰国後に自分で英語の文法項目を見直してみると、「なるほど、だからこういう文になっているのか」と納得するところがありましたが、そのように感じることができたのは、やはり成長して理論的な思考ができるようになっていたからです。

一方、子どものころに英語圏に住み、不自由なく英語が話せるようになった子どもでも、日本の学校に入ると、文法の規則を理解するのに苦労するという話があります。自由に英語を操るということと、文法を理解するというのは、まったく別の話だと思っていいでしょう。

特に、小学校に上がる前の子どもには、自分から興味を持って文法の規則を学ぶのは困難だと思います。

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最終更新:2019/12/12(木) 13:00
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