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菊池涼介は20年間見てきた中で『断トツ!』/新井貴浩コラム

2019/12/13(金) 11:00配信

週刊ベースボールONLINE

 もうすぐ2019年も終わりです。プロ野球界も本格的なオフシーズンに入りました。そんな中で大きな決断をした選手もいます。今回は、新たな挑戦の扉をたたいた“家族”のことを書きましょう。

新井貴浩コラム「あこがれのメジャーの舞台で、キクがどれだけすごいのか私自身も見てみたい」

 皆さんもよくご存じのキク(菊池涼介)です。時としてビックリするようないじり方もしてきますが、そんなところも憎めないかわいい後輩です。

 私とキクの関係性は、私が現役時代のお立ち台でのやりとりなどを見ていて、ファンの方もよくご存じかと思います。皆さんの前では私のことを「お兄ちゃん」なんて呼んだりもしていますが、陰で何を言っているか分からない(笑)。いじり倒しているかもしれません。

 キクはすごく明るい、ムードメーカーです。グラウンド内のプレーではもちろん、そのほかのところでも、その言動でチームを支えてくれています。頭の回転も速いし、すごくいろいろなところを見ているんですよ。ああ見えて、すごく気を使い過ぎるというか、いろいろなところに心配りをしている。本当に面白くて、優しくて、かわいい後輩ですね。

 彼の視野の広さは、何よりも守備に表れています。本当にいろいろなところが見えているし、いろいろな状況が頭に入っている。キクがカープに入団した当時(12年)、私は阪神にいましたが、「いいセカンドが入ってきたな」と思いましたし、15年からチームメートになると、あらためてすごいなと思わされました。

 守備範囲にしろ、肩の強さにしろ、捕ってからの速さにしろ、送球の正確さにしろ……トータルで見たら、私がプロ野球選手として20年間やらせてもらって見てきた選手の中で「断トツ!」です。日々、キクのスーパープレーを見せられているので、当たり前になっている人も多いようですが、それはまったく違いますよ! キクは守備だけでお金をもらえる、守備だけでお客さんを呼べる、数少ない選手です。(続く)

PROFILE
新井貴浩/あらい・たかひろ●1977年1月30日生まれ。広島県出身。広島工高から駒大を経て99年ドラフト6位で広島入団。4年目の02年に全140試合に出場し、05年は43本塁打で本塁打王のタイトルを獲得。07年オフ、FA権を行使して阪神に移籍した。11年には打点王になるなど活躍するも、14年は出場機会が減少し、オフに自ら申し出る形で自由契約に。15年に8年ぶりに古巣・広島に復帰。16年には四番打者として25年ぶりのリーグ優勝をけん引し、リーグMVPに輝く。17年途中からは代打が多くなったが勝負強さは健在で、球団史上初のリーグ3連覇に貢献した。18年限りで現役を引退。通算成績は2383試合、2203安打、319本塁打、43盗塁、打率.278。

週刊ベースボール

最終更新:2019/12/13(金) 11:35
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