ここから本文です

漫画『モトカレマニア』作者・瀧波ユカリさんインタビュー | 1億総“傷つきたくない”時代に生まれた私たちは、“どうにも好き”という本能にどう立ち向かえばいいのか?

2019/12/13(金) 19:10配信

VOCE

VOCEマンガサークルでお試し読み配信中の『モトカレマニア』。安全な過去の恋の思い出にしがみつく主人公・ユリカが、現実の恋に翻弄され、支離滅裂な思考と言動をくり広げていきます。ユリカのように、現代では傷つくことを恐れて「恋愛離れ」に走る現代男女も多い。それでも人は、誰かを好きになってしまう本能からは逃れられないもの。傷つきたくない私たちはその本能とどう向き合うべきなのか、作者の瀧波さんと共に考察しました。

モトカレマニア

居心地のいい恋愛のほうが映える!?

現在連載中の漫画『モトカレマニア』(毎週木曜日22:00ドラマも放送中)
主人公のユリカは元カレ・マコチのことを忘れられず、理想化した妄想マコチに悩みを打ち明けたり励ましてもらったりと、それはそれで幸せな日々を過ごしています。そこに本物のマコチが現れ、激しくときめきく。しかし苦しい。結果、一緒にいて気楽な男性・山下さんと新しい恋を始めようとするなど、チグハグな行動を取ってしまいます。

……というストーリー展開が物語るように、この作品のキャッチコピーは『女だって引きずる!』というものですが、その裏には、昨今の恋愛傾向として注目される「居心地のいい恋愛VS.本能的な恋愛」という課題も潜んでいると感じます。「結婚するなら2番目に好きな人」が推奨されたり、気楽な関係を維持するため今はあえて付き合わない「ウィル彼」なんて言葉が生まれたり。私たちは今なぜ、こんなにも「居心地のいい恋愛」を求めるのでしょうか? 瀧波ユカリさんの分析を伺ってみました。

瀧波さん「実は恋愛の仕方にも流行りみたいなものはあって、“波乱”と“落ち着き”の波って交互に来ていると思うんですよ。そういう視点で見ると、今は居心地のいい恋愛のほうが支持されているわけですが、その理由はというと、SNSの影響が大きいんじゃないかと思います。なぜなら幸せな恋愛のほうが“バエ”ますよね? 私が結婚する前って、恋愛の話題というと女友達で集まって愚痴ってハシャぐのが楽しかった。でもそういうのってSNSでは伝わりにくい。仲良くディズニーランドに行ったり美味しそうなケーキを食べたり、というほうが分かりやすく見て楽しんでもらえる。そうやって人間関係がつながっている時代なので、落ち着いた恋愛が求められるんだと思います」

1/3ページ

最終更新:2019/12/13(金) 19:10
VOCE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事