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《猫大量ネグレクト死事件》猫を“人質”に寄付を募って食いつなぐ容疑者の「理屈」

2019/12/13(金) 21:30配信

週刊女性PRIME

「生活保護で生きるほうが賢い」

 深谷の家と同じような状況が足利の自宅でも繰り返されていた。知人・Bさんはそこで見た地獄絵図を伝える。

「室内は暑く、閉め切られ、猫たちはのびていました。衰弱し、猫エイズや白血病などに感染し、死にかけている子や死骸もありました。保護された猫の中には、尾っぽも目も動かさないほどに感情を失った猫がいたほどです」

 動物愛護関係者の見方は一致していて、北口容疑者は手に負えないほどの動物を飼育してしまう典型的な『アニマルホーダー』にあたるという。

 そのうえ猫をエサにして、動物好きの善意を悪用していたフシがうかがえる。

「お金がない、死にそうだ、と、かわいそうな猫たちの写真をSNSにアップして寄付を募る。実情を知らない人は同情して寄付をしてしまうんです」(前出・Bさん)

「猫が人質になっている状態」

 元ボランティアの1人は、そう厳しく断罪する。

「以前、彼に“働いたらどうか”と言ったら“働いたら生活保護がもらえない。生活保護で生きるほうが賢い”と。猫好きの猫のための善意の支援で自分のものも購入していました。液晶テレビにパソコン、新型のスマートフォン……」

 深谷市の借家では当時同棲していた女性が猫たちの面倒をみながら昼夜仕事をしエサ代や生活費を工面していたという。

「北口は彼女に暴力をふるったことがあり顔にアザをつくり、逃げてきたのを保護したことがあります」(前出・Aさん)

 交際相手はDVが原因で去り、北口容疑者はその後、SNSで支援を募る生活に。猫も次々に増え、最大200匹にまで増えていたとも。

北口容疑者を直撃すると「猫に命を捧げている」

 虐待の実態、猫を利用した詐欺まがいの行為について、週刊女性は処分保留で自宅に戻っていた北口容疑者を直撃した。

「虐待はしていない。猫を虐待から助けるために活動し、うちで保護している」

 と、まずは逮捕容疑を全面否定。実際に虐待死と思われる猫がいることには、

「病気で仕事もままならないときに支援を募ったが、それを妨害された。だから猫が死んでしまった。俺の活動を妨害するということは、猫も一緒に殺すことになる」

 と妙な理屈をこねる。「猫を救うのは自分だと思い込んでいる」(前出・ボランティア)という指摘と一致する説明だ。

 猫の死骸を大量に段ボールに詰めていたことには、

「以前は火葬にしていたが、金銭的な理由からできなくなった。ここでは元気な猫と亡くなった猫で部屋を分けていた。死んだ猫は猫エイズや白血病などの病気を持っていて暑さでそれが発症した。汚れや菌、ウイルスは関係ない」

 病気の猫を素人治療で殺してしまったこともあるという。

「中途半端な知識で猫の鼻からカテーテルを入れて、肺に刺して殺しました」

 と前出・Bさん。その真意を北口容疑者に尋ねると、

「鼻からカテーテルを入れて、直接胃にエサをあげるしかない子もいた。経験もあるし獣医からやり方を教えてもらっていた。肺に傷がついたことはない。亡くなったのは寿命」

 と潔白を主張する。そして、

「動物は殺しちゃダメだと思っている。それに保護した猫はみんな俺に懐いている。猫は家族で、子どもで、戦友だな。猫に命を捧げている」

 と歪んだ家族観を示す。

 さらに、元交際相手へのDVについて北口容疑者は、

「彼女とケンカをすれば手が出たことはある。彼女が浮気をしたから追い出した」

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最終更新:2019/12/13(金) 22:24
週刊女性PRIME

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