ここから本文です

「ねずみ男役のプレッシャーは半端ないですよ」ベテラン人気声優・古川登志夫が役への思い入れを語る

2019/12/13(金) 17:00配信

文春オンライン

人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビ系にて毎週日曜朝9時~放送中)の、言わずと知れた名脇役「ねずみ男」を特集した史上初の電子書籍『 ねずみ男大全 』が発売! ねずみ男役を熱演するベテラン人気声優・古川登志夫さんにインタビューを行った。

【写真】この記事の写真を見る(4枚)

 ――『ゲゲゲの鬼太郎』は、慣例として主要キャストはすべてオーディションによって決められているそうですね。古川さんもオーディションに参加されたとうかがっています。

 古川 ええ。真面目に普通のオーディションをやりました。ねずみ男のセリフを何タイプかと1分間の自己PRをしまして。スタッフはみんな、僕のことをよく知っているはずなので、今さら自己PRはないでしょうと思ったのですが(笑)。かねてよりねずみ男を演(や)りたかったということと、3期でねずみ男を演じた、富山敬さんをリスペクトしていることを話しました。

 歴代のねずみ男を演じた方はみなさん演技巧者なので、プレッシャーは半端ないですよ。

 ――古川さんはねずみ男を演じるとき、どのようなことを意識していますか?

 古川 僕の役作りの癖で、どういう役でも、まずは脚本を一読して大まかに役どころを掴むんです。例えば悪役なら悪役、と。それで、その立ち位置と対極にある部分、悪役の善良な部分とか、強い男の弱い部分などを探って、その振幅を出す。そういう気持ちで演じています。

 ――古川さんの考えるねずみ男の魅力とはなんでしょうか?

 古川 半分人間で半分妖怪のねずみ男は、人間と妖怪、両方の良さや辛さが分かる立ち位置なんです。今回のねずみ男は、今までのねずみ男よりも作り込まれているように感じられて、第49話「名無しと真名」では、ふにゃふにゃになっている鬼太郎を殴って立ち直らせたり、第56話「魅惑の旋律 吸血鬼エリート」では、鬼太郎が吸血鬼エリートに指鉄砲を向けたときに、エリートの心情を慮って手で止めたりするようなところがある。そのようなところが、キャラクターとしての深みとでもいいましょうか、今回のねずみ男の魅力のひとつになっていると思いますね。

 ――シリーズ構成の大野木寛さんが、古川さんの演じるねずみ男に触発されて、第49話でねずみ男に鬼太郎を殴らせたと仰っていました。

 古川 今までは、鬼太郎がねずみ男の行動でハッと目を覚ますなんてことなかったですからね。

 どんなキャラクターでも、単一平面な性格ではなく、多面的な性格を持っていると思うのですが、そういう意味では、ねずみ男はじつに多面的、人間的なキャラクターです。

 ねずみ男は、金儲けばかり考えて、会社を立ち上げては失敗する、ということを繰り返していますが、そもそも男性であれば、会社を興して、社長になって、しかし事業に失敗して、もう一度会社を立ち上げて、ということは普通にやっていますよね。自分はもちろん、家族や友達を守るために一生懸命闘っています。今は、女性でもそういうところがあるわけですが。そのように考えると、ねずみ男は最も人間的というか、誰でも体験することを体験しているんです。金儲けばかり考えている薄っぺらな男、というところ以外の面も出せたら面白いですよね。

ふるかわ・としお 声優。1976年『マグネロボ ガ・キーン』の北条猛役でアニメ初主役。その後も『うる星やつら』(’81年)諸星あたる役、『DRAGON BALL』シリーズのピッコロ(マジュニア)役(’88年~)など数々の人気アニメに出演し、2枚目、3枚目から悪役まで幅広く演じる。2018年より第6期『ゲゲゲの鬼太郎』ねずみ男役。

※このインタビューの全文は2019年12月13日発売の電子書籍『ねずみ男大全』に掲載されています。また、発売を記念して、ねずみ男の年賀状キャンペーンを実施。詳細は こちら 。

ゲゲゲの鬼太郎 CHARACTER BOOK ねずみ男大全 (文春e-Books)

水木プロ (監修), 東映アニメーション (監修), 岩佐陽一 (監修)

文藝春秋

2019年12月13日 発売

Amazonで購入する

「文藝春秋電子書籍」編集部

最終更新:2019/12/13(金) 17:00
文春オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事