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「FOMC」レビュー…政策金利、来年いっぱいの据え置きを示唆

2019/12/13(金) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

●政策維持は予想通り、声明では文言の微調整で、景気に対するリスクがやや後退したことを示唆。
●ドットチャートでは13人が2020年の政策据え置きを見込み、12人が2021年の利上げを見込む。
●パウエル発言からも、利上げを急がないことが確認され、FOMCは市場を動揺させず、無難に終了。

政策維持は予想通り、声明では文言の微調整で、景気に対するリスクがやや後退したことを示唆

米連邦準備制度理事会(FRB)は、12月10日、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、大方の予想通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年1.50%~1.75%で維持することを決定しました。市場では、2020年以降の金融政策について、FRBがどのような方向性を示すかに注目が集まっていましたので、その点を中心に、以下、主なポイントを確認していきます。

まず、FOMC声明について、景気の現状判断は前回から変更なく、現在の政策スタンスは適切との見解が示されました。ただ、「見通しへの不確実性は残っている」との文言は削除され、また、「海外動向や抑制されたインフレ圧力」の文言は、前回利下げの根拠として用いられましたが、今回は先行きの政策判断の材料として示されました。これらの変更は、景気に対するリスクが足元でやや後退したことを示唆するものと思われます。

ドットチャートでは13人が2020年の政策据え置きを見込み、12人が2021年の利上げを見込む

FOMCメンバーによる経済見通しは、失業率を除き、大きな変更はありませんでした。失業率については、予想中央値の修正が目立ち、2019年と長期が0.1%ポイントの引き下げ、2020年から2022年までが0.2%ポイントの引き下げとなりました。そして、今回のFOMCで、特に注目されたのが、FOMCメンバーが適切と考える政策金利水準の分布図(ドットチャート)でした。

中央値が示唆する年間の政策変更回数は、2020年は0回、2021年と2022年は、0.25%の利上げがそれぞれ1回ずつとなりました(図表1)。詳細をみると、17人のメンバーのうち、13人が2020年の政策据え置きを見込み、12人が2021年の利上げを見込んでいます。前回9月のドットチャートと比べると、ドットの分布が下方にシフトしており、今回はハト派的な見通しが示されたことになります。

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最終更新:2019/12/13(金) 7:00
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