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山口まゆ、長渕剛らが作る現場に「私、ここにいていいんだ」と居場所を再確認<Interview>

2019/12/13(金) 7:00配信

ザテレビジョン

長渕剛が、「英二」(1999年)以来20年ぶりにスクリーンに帰ってくる。2020年1月17日(金)ロードショーの主演作「太陽の家」で演じるのは、人情に厚く、神技的な腕を持つ棟梁・川崎信吾。妻の美沙希を飯島直子、一人娘の柑奈を山口まゆが熱演する。

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ほか、シングルマザーで一人息子を育てる保険会社の営業ウーマンを広末涼子、信吾を父親のように慕う後輩を瑛太が演じ、川崎家に大きく関わってくる。

山口は、本作が長渕と初共演。そこで、気になる現場の長渕の様子や撮影秘話、作品の肝となる川崎家での家族関係、自身の家族についても迫ってみた。

■ こんなに熱い現場は他にない

――“俳優”長渕さんは、撮影現場でどんな方でしたか?

本当に熱い方なので、すごく刺激になりました。みんなをまとめてくれるのも、「やるぞ!」と言葉を発するのはなく、自然とみんなが背筋を伸ばして、一つの作品を作っていたみたいな感じでした。長渕さんが座長というものを全うされていたので、居心地よく撮影させていただきました。

――現場は、どんな雰囲気だったんでしょう。

こんなに熱い現場は他にないと思いましたね。あと、これまでは自分は何をやっているんだろうとか、どこにいたらいいんだろうとか、私が(この役を)やっていいんだろうかとか、考えてしまうことがあったんですけど、この現場ではそんなことが全くなかったんです。

長渕さん、スタッフさん、他のキャストさんが席を用意してくださるような、皆さんが居場所を与えてくださるような感じでした。一人ひとりが尊重されていましたし、それがギュッとなってすてきな作品になったので、本当にいい経験をさせていただきましたし、「私、ここにいていいんだ」と再確認できました。

■ 柑奈こそが“すてきな嫉妬”のあり方

――演じた川崎柑奈はすぐになじめましたか?

撮影に入る前におはらいをやって、初対面のその後すぐに川崎家を中心にした(台本の)読み合わせがあったんですけど、初めから長渕さんに対して、「パパー!」って言わないといけなくて。緊張していたんで、本当にどうしようって思っていたんですけど、おはらいの時に長渕さんの方から、「柑奈は俺の娘だな、よろしくー!」って優しく声を掛けてくださって。

飯島さんも「寒くない?」「飴、あげる」とか気を使ってくださって。みんなで明るい家庭を作っていくみたいなことを(権野元)監督さんと言いながら読み合わせをして、温まった状態で撮影に入ったので、関係性が出来上がっていました。撮影も役づくりもやりやすかったです。

――お父さんに反抗的な態度を取るシーンがあります。どのような思いで臨みましたか?

頑張るというよりも、長渕さんは100%でこられるので、私はそれ以上でいかないと負けると思いましたね。川崎家の中でも、みんなが信吾さんに立ち向かっていくというのがベースに置かれていて、柑奈という立ち位置はとってもパワフルなので、負けずにやっていけたかなと思います。

特に対抗するシーンは、怒って泣いてみたいなことになるんですけど、信吾さんに引っぱたかれた後は悔しくて。シーンを撮り終えてからもずっと泣いちゃって、目が腫れちゃうみたいなことになったんですけど。

――反発してしまう理由は、嫉妬だと思います。本作における嫉妬って、どういうものだと思いますか?

本当に難しいなと思っていて。その人を思うからこそ、じゃないですか。でも、それを素直に「嫉妬している」と言うのは恥ずかしい。素直になれないのが嫉妬だと思うんですけど、それが一番分かりやすいのが柑奈なんです。素直じゃないところが面白いかなとも思いますし、第三者から見れば柑奈こそが“すてきな嫉妬”のあり方じゃないかなとも思います。

――家族のアットホームさが顕著に出ているのは食事シーン。からあげがとてもおいしそうです。

からあげはおいしかったですよ! 川崎家の食事のシーンはもっと見てもらいたいぐらいで、あいさつがあるんですね。「パパとママに感謝して~」っていうのが。あれは脚本にはないんですよ。長渕さんがアイデアを出してくださって、「それは柑奈が言った方がいい」ということで、私が言っているんです。川崎家のルールみたいになって、またリアルでいいなぁって。

――山口さん自身のご家族はどんな感じなんでしょう。

やっぱり一番近いですし、ずっと一緒にいるから、気を使わないで楽でいられる存在ですね。お母さんは支えてくれているし、いい意味で特に何もないけど、ただ好きっていうだけ。お父さんはいつも優しいです。お母さんの方が年齢は上なんですけど、(父は)ぜんぜん口うるさくないし、中学生の時とかにぶつかることもありましたけど、それも「今思えば…」って感じなんで、失いたくはないです。

■ 女性が強い作品「怒られたい人はぜひ…(笑)」

――瑛太さんとも名シーンが多いですね。

血はつながっていないけど、慕っているお兄ちゃんの役。お父さんには複雑な事情で、素直になりたいけどなれないところがあるけど、お兄ちゃんに対しては(柑奈と)同じ境遇だから、ちょっと甘えるみたいなところが出ている。笑ったり怒ったりは、お父さんやお母さんの前では作りこんだところがあるけど、本当は悲しいんだみたいなところは、瑛太さん演じるお兄ちゃんの前でしか出さないと、そういうギャップがあったらいいねっていうことは、監督さんと話していました。

お兄ちゃんの前では、素直にド直球で泣いちゃうとか、違った柑奈の一面が出せたんじゃないかなと思っています。

――事務所の先輩である広末涼子さんとの初共演はいかがでしたか?

共演シーンが最後しかなかったんですよ。もうちょっと関われたらうれしかったんですけど。でも、現場でご一緒できてうれしかったです。先輩のお芝居を間近で見させていただく機会にもなったので。

あと、広末さんが棟梁にマンションの中で怒るシーンが、すごく好きでした。普通だったらあそこまで怒らないかもしれないけど、“太陽の家”だからこそボロクソに言う(笑)。スッキリします、「それを待ってた!」みたいな。

瑛太さんも、飯島さんも、涼子さんもすがすがしく(演技を)やっているので、女性に怒られたい人はぜひ…(笑)。女性が強いですから、この作品は。

――山口さんも?

ないです、ないです。涼子さんと飯島さん、にしてください(苦笑)。

(ザテレビジョン・文=伊藤雅奈子)

最終更新:2019/12/13(金) 7:00
ザテレビジョン

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