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ビームス社長 × 渋谷区長は街の再開発に何を思う? 「ビームス ジャパン 渋谷」開業で聞いた

2019/12/13(金) 17:00配信

WWD JAPAN.com

WWD:ビームスとして、旗艦店である「ビームス ジャパン新宿」の世界観をSC内でどう発揮する?

設楽:渋谷を皮切りに、来年京都にも同様の“小さな衛星”を出店する。「ビームス ジャパン 新宿」を旗艦店として、われわれはそれを“離れ”と呼んでいるが、それぞれの都市を特徴づけるモノをそれぞれが発信する。新宿においては期間限定で各地方を取り上げてきたが、離れではその地元とのコラボレーションを中心に伝えていく。

WWD:渋谷区で生まれ育った長谷部区長にとってのビームスとは?

長谷部:ビームスは創業43年、私はもうすぐ48歳。ほとんど物心ついたときからそばにビームスがあった。自分で洋服を買いに行くようになった小学生高学年ぐらいから通っていた。今日も全身ビームスだし、街の成長を40年間同じ目線で見ていると思う。世代的にも常に影響を受けて育んでもらった。

WWD:長谷部区長は以前の弊紙の取材で「カルチャーはストリートから生まれる」と話していた。渋谷に関してはどうか?

長谷部:今特に渋谷では大きいビルができ、ビルの上の方で新しいカルチャーが生まれてきている。それはそれで非常に素晴らしいことだが、この街の強みはストリートのカルチャー。そこでさまざまな人たちが出会い、認め合い、交じり合いながら新しい文化や価値が生まれてきたので、両方大切にしていかなければならない。ユニークなことも許される街なので、例えば「アロープロジェクト」という、非難所に向けたアートの矢印を街中に増やすというプロジェクトもある。そういった行政ではできないプロジェクトを仲間がたくさんいるビームスのような企業と一緒にできればいいと思っている。

WWD:設楽社長は、渋谷区周辺の再開発にどのような印象を持っているか?

設楽:2027年の完成が楽しみだ。ただ開発するだけじゃなく、この街のストリートの文化、そして神社や公園、自然などと、一方ではITの進化など、そういった両面を大切にしていきたい。上から降りてくる文化と街から上がってくる文化、それらによってまた新しい価値が生まれる。ダイバーシティのまぜこぜ文化が花開く街になればいい。

WWD:改めて、今後の渋谷像とは?

長谷部:区としては「違いを力に変える街」を目標にしており、ダイバーシティー、インクルーシブを意識している。これからもさまざま人がお互いを認め合い、交じり合っていけばいい。そうすれば見える形は変わっていきながらも、しっかりとその意思が受け継がれていくような街づくりができる。ロンドン、パリ、ニューヨーク、渋谷区という大風呂敷を広げているが、自然とそういう街になるのではないか。

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最終更新:2019/12/13(金) 19:08
WWD JAPAN.com

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