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書店に行くのが楽しくなる!ドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』広瀬奈々子監督インタビュー

2019/12/14(土) 7:40配信

家庭画報.com

例えば、書店で。ふと目に留まって手に取った新刊本。その行動には、必ず理由があるはずです。あなたが何に惹かれたのか。

その謎がきっと解き明かせる、ドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』が完成。柳楽優弥さん主演の映画『夜明け』を手がけた広瀬奈々子監督が、日本を代表する装幀家・菊地信義さんにカメラを向けました。菊地さんの創造の過程に迫った広瀬監督に、本作について伺いました。

デビュー作はフィクションでした。ドキュメンタリーを撮ることになったきっかけを教えてください。

「デビュー作の『夜明け』を撮る前からこの企画は考えていて。是枝監督のもとで3年間修業をし、これから自分で作品を作っていかなきゃいけないというときに、是枝さんから最初にドキュメンタリーを作ってみたらいいんじゃないかと言われたんです。

是枝さんもドキュメンタリーを作っていたので、実体験も含めてのアドバイスだったと思うんですけど。それでドキュメンタリーを作ってみようと思ったときに、最初に浮かんだのが“装幀という仕事を知りたい”だったんです。

私の父が装幀家なんですけれども、装幀って果たしてどういう仕事だったんだろうということを改めて考えてみたくなって。そんなときに菊地さんの著書『装幀談義』を読んで初めて、装幀ってこういう仕事なんだということを知ったんです。

しかも、菊地さんは、あくまで主語が本にあって、テキストが主体で、中身を引き出して外側を作っていくという、非常に職人的な思想を持っていらっしゃって。それにすごく惹かれて、菊地さんという人に会ってみたい、その思想を探りたい、と思ったんです」

菊地さんは映像がお好きではないそうですが……。

「映像の依頼はこれまでもあったみたいなんですが、基本的にお断りされているみたいです。

ただ、映画公開のコメントで、最初に菊地さんから“僕は映像が嫌いです”って言われて意気消沈して帰ってきた、って私が書いたことを、菊地さんが若干気にしてらして(笑)。

そういうことじゃないんだよ、みたいなことをおっしゃってました。映像不感症だって。その言い方もどうなんだろうって思いますけど(笑)、“文学に比べて、僕には情報が多すぎる”と」

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最終更新:2019/12/14(土) 7:40
家庭画報.com

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