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「私の人生で最高の経験…」女性初のバイクレース世界王者、アナ・カラスコが過ごした夢の時間

2019/12/14(土) 6:00配信

THE DIGEST

 FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が統括する、2輪ロードレース世界選手権で唯一チャンピオンに輝いた女性ライダーがいる。スペイン・ムルシア出身のアナ・カラスコ(22歳 ※2019年12月現在)だ。

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 2005年にレースデビューし、スペイン国内選手権での活躍を経て、2013年、MotoGP(ロードレース世界選手権)Moto3クラスにデビュー。2017年より市販車ベースのWSBK(スーパーバイク世界選手権)と併催のSSP300へと参戦。初年度から勝利を挙げ、2018年には2勝して、わずか1ポイント差でタイトルを獲得した。2019年も2勝し、総合ランキング3位でシーズンを終えている。

 その2輪ロードレース界の可愛らしい女王が、11月29日と30日にスペイン南部のヘレスで行なわれたWSBKの合同テスト最終日で特別な体験をした。現在もカワサキのマシンを走らせる彼女に対する特別なプレゼントとして、市販車レース最高峰クラスで5年連続チャンピオンに輝くジョナサン・レイのチャンピオンマシン、ZX-10RRに乗る機会が与えられたのだ。

 普段走らせているNinja400とレイが乗る1000ccのマシンでは約5倍のパワー差があるが、それ以外にも様々な違いがあったようで「この経験を大いに楽しんだわ。でも私のマシンより大きく、もちろんもっとパワフルだけど、一番驚いたのは、挙動がはるかに敏感だったということ」とさすがに面食らった様子。

 レイから直接アドバイスを受けられた他、ヘルメットも贈られたそうで「5回の世界チャンピオンのヘルメットを手に持つなんて信じられない。ジョニー、最高のお手本になってくれてありがとう!」と感激もひとしおだったようだ。

 11ラップの夢の時間を終えたカラスコは「カワサキで過ごした素晴らしい2シーズンに対する最高のプレゼント。私の人生で最高の経験…。決して忘れません!」とコメント。今回はあくまでもテスト走行というかたちだったが、同じ市販車レースの上位カテゴリーへ進み、最終的にはWSBKで走る姿を期待しているファンは決して少なくないだろう。

 現在はオフを満喫しているそうで「11カ月、大変だったけど、休んでバッテリーを充電して、1月には100パーセントの状態で戻ってくるわ!!」とTwitterから報告。サーキットにあのまぶしい笑顔が帰って来る日が今から待ち遠しい。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

最終更新:2019/12/14(土) 6:00
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