ここから本文です

【試乗】最新バージョンにアップデートされたメルセデス・ベンツGLCは“さすが”の出来映え

2019/12/14(土) 19:00配信

Webモーターマガジン

内外装をブラッシュアップし、インフォテインメントシステムも充実

メルセデス・ベンツ SUVの中核モデルであるGLCがマイナーチェンジされた。そのアップデートぶりを、実際に試乗して確認してみることにしよう。

【写真】GLCとGLCクーペの細部をもっと見る(全13枚)

メルセデス・ベンツのSUVの中で、日本でいちばん売れているのはGLCだという。GLCのルーツは、2008年にデビューしたGLKだ。メルセデス・ベンツの車名体系の変更に伴い、2015年にフルモデルチェンジ(日本では2016年)されたとき、車名をGLKからGLCに変更した。GLはメルセデス・ベンツのSUVを、CはCクラスを意味する。簡単に言ってしまえた、CクラスのSUV版ということになる。翌2017年には、クーペモデルも追加設定された。

そんなGLCが2019年10月にマイナーチェンジされた。パワートレーンなどに大きな変更はないが、エクステリアやインテリアのデザインを刷新した。エクステリアでは、クローム仕上げのアンダーガードと、ボンネット上の2本のパワードームが、SUVらしさを強調している。今回の試乗車はAMGラインを装着しており、フロントグリルは台形型となりダイヤモンドグリルとシングルルーバーも備えて、さらにスポーティさを強調している。リアもバンパーやリアコンビランプなどのデザインが変更されている。

インテリアでは、センターダッシュ上部に10.25インチのワイドディスプレイが備わり、ナビゲーションやエンターテインメントなどの情報を表示する。ステアリングのスポーク部には、メーター表示やナビゲーション、オーディオなどの設定を操作できるタッチコントロールボタンも備え、慣れれば運転中でもブラインドで操作できるのは便利だ。

また、「ハイ、メルセデス!」でおなじみとなった対話型インフォテインメントシステムのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)も標準装備された。このMBUX、新たなモデルに搭載されるたびに進化しているようで、今までに何車種かで試しているが、だんだんと反応が良くなっているような気がする。ちなみに、このMBUXにはさまざまな隠しコマンドがあり、質問によってはけっこう面白い返答をしてくれるのだが、それはオーナーになったらぜひ試してみて欲しい。

さて、今回の試乗車はGLC 220dとGLC 300クーペ。前者は2L(1949cc)の直4ターボディーゼル、後者は2L(1991cc)の直4ガソリンターボを搭載。もちろん駆動方式はどちらも4WDの4MATIC。試乗コースは比較的アップダウンがあり、適度に曲がった地方道が中心。道幅はさして広くないから1900mm(クーペは1930mm)の車幅は少々気になるが、目線が高く視界が良いので運転はしやすい。

GLC 220dのディーゼルターボはマイチェン前よりディーゼル特有のサウンドが低められているようだ。低速域からトルクフルで扱いやすさに変わりはない。GLC 300のガソリンターボはディーゼルターボほどの低速トルクはないが、伸びの良さが信条だ。コーナーを抜けたあとに少しだけ高回転まで引っぱると、そのエキゾーストノートはなかなか小気味良いもの。どちらもフットワークは良く、SUVではあるが背の高いスポーティモデルといった印象を受ける。

安全運転支援システムのインテリジェントドライブも標準装備し、すべてのコンポーネントをメルセデス最新のものにアップデートされたGLC。これ1台ですべてをまかなうことができる、オールラウンドな1台だ。クーペのほうがスタイリッシュだが、リアシートに人を乗せる機会が多いなら、普通のGLCを選んだほうが無難だろう。経済性なら220dだが、300のフィールも捨てがたい。もちろん、予算が許せばAMGという選択もあるが。

なお、電動化を進めるメルセデス・ベンツは、2019年の東京モーターショーで燃料電池プラグインハイブリッド車のGLC F-CELLを日本初公開し、2020年の中ごろには発売を予定していると発表した。こちらも楽しみな1台だ。(文:篠原政明/写真:井上雅行)

Webモーターマガジン

最終更新:2019/12/14(土) 19:00
Webモーターマガジン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事