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野球未経験者がコーチとしてベンチ入り!筒香入団のレイズは「マネーボール精神」を最も体現するチーム

2019/12/14(土) 14:32配信

THE DIGEST

 ポスティングでのMLB入りを目指していた筒香嘉智のレイズ入団が決まった。契約は2年1200万ドル(約13億1000万円)。さらにレイズはDeNAに240万ドル(約2億6000万円)を支払う。

 レイズと言えば、MLB屈指の「貧乏チーム」として知られ、今季開幕時の総年俸は全30球団中26位。にもかかわらず、ビッグクラブのヤンキース、レッドソックスと同じ激戦のア・リーグ東地区で96勝を挙げてプレーオフ進出を果たした。今回の筒香の契約額は、MLBの基準では決して高い額ではないが、資金力に乏しいレイズにとってはなかなか勇気のいる投資だったに違いない。裏を返せば、筒香への評価・期待がそれだけ高いとも言える。

「貧乏」と並ぶもう一つのレイズのキーワードは「イノベーション」だ。ジョー・マッドン(現エンジェルス監督)が指揮を執っていた頃から、資金力不足を創意工夫で跳ね返す気風がこのチームの売りで、日本でもすっかりおなじみになった「オープナー」を2年前に初めて実践したのもレイズだった。ある意味で「『マネーボール』の精神をどこよりも体現しているチーム」と言ってもいい。

 日本ではほとんど知られていないが、レイズは昨年もかなり大胆な実験を行っていた。それは、「野球未経験者」をコーチングスタッフに加えたことだ。

「プロセス&アナリティクスコーチ」という耳慣れない肩書きで毎試合ベンチに入っていたのは29歳のジョナサン・アーリックマン。カナダ出身で、野球と言えばTボールくらいしか経験がない彼は、13歳の時に『マネーボール』を読んだことがきっかけで球界入りを夢見るようになったという。プリンストン大で数学を学び、2013年からレイズのフロントスタッフとして働いてきた。

「プロセス&アナリティクスコーチ」としての業務内容は、データの解釈の仕方を選手や他のコーチたちに伝えたり、意思決定のプロセスを改善することだというが、今も野球のルールに精通しているわけではなく、選手にごく初歩的な質問をして驚かせることもあるらしい。

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最終更新:2019/12/14(土) 14:32
THE DIGEST

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