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二塁からワンヒットで確実にホームを踏めるようになるには?/元中日・井端弘和に聞く

2019/12/15(日) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は走塁編。回答者は現役時代、たびたび好走塁を披露した元中日ほかの井端弘和氏だ。

左投手は走りづらい? よく走られる左投手がいるのはなぜ?/元中日・井端弘和に聞く

Q.高校1年生です。二塁からワンヒットで確実にホームを踏めるように、スタートを良くしたいと考えています。技術的なポイントや、打球判断を良くするためにはどのようなところに注意すればよいですか。また、練習方法も教えてください。(静岡県・16歳)
A.まずはアウトカウントによって考えが変わることを知る。二死の場合、インパクト直前にスタートを切れればベスト

 ケースによって異なりますが、ここではアウトカウント別の基本的な考え方を説明したいと思います。まず、二死の場合ですが、ライナーやフライで併殺を取られる危険はないのですから(簡単に言うと、『打ったらGO』です)、バッターのインパクトにだけ集中し、バットにボールが当たる瞬間にはスタートを切るくらいのつもりでいいでしょう。バッターが打ってから判断していては遅いですね。わずか数秒にもならない違いかもしれませんが、この差が質問の方が言う「ワンヒットで確実にホームを踏むこと」や「スタートを良くすること」につながっていきます。

 ただ、やみくもにスタートしては、バッターが空振りをしたときにキャッチャーからの送球で刺されてしまいますから注意が必要です。リードをとった位置から見て、ボールの軌道とスイングの軌道が合うとき、意識としては、当たる直前くらいのタイミングからスタートを切れれば最高です。つまり、本気で走塁を考えるからには、味方のことも熟知していなければいけませんし、相手のピッチャーについても観察する必要があるということです。ただ走るだけでは走塁の力は高まりません。

 仮に軌道が合っていても、紙一重で空振りということもないわけではありません。その場合は瞬時にストップして頑張って戻る。それ以外にありません(笑)。バッターが空振りした場合、キャッチャーもそこまで急いでは送球動作に入れませんし、何より二遊間も守備位置にいますから、すぐにはベースカバーには来ることができませんからね。

 一死や無死の場合は瞬時の打球判断を磨くことでしょう。ライナーも内野を抜けてからでないと併殺の可能性がありますし、ランナー目線で言うと、自分よりも右側に飛んだゴロは、サード、ショートに捕られてしまうと三塁(もしくは二塁・三塁間)で刺されてしまうこともあります。

 フラフラっとした打球が外野の前に飛ぶこともあるでしょう。抜けたら、落ちたらGOはもちろんですが、野手のポジション(外野の位置は当然ですが、内野もです)を頭に入れて、打った瞬間の打球の角度やスピードで判断できるくらい、練習で感覚を磨いてください。ただし、一死、無死は三塁でストップでもOK。ですから、まずは二死で必ず得点できるように、練習するところから始めましょう。

●井端弘和(いばた・ひろかず)
1975年5月12日生まれ。神奈川県出身。堀越高から亜大を経て98年ドラフト5位で中日入団。14年に巨人へ移籍し、15年限りで現役引退。内野守備走塁コーチとなり、18年まで指導。侍ジャパンでも同職を務めている。現役生活18年の通算成績は1896試合出場、打率.281、56本塁打、410打点、149盗塁。

『週刊ベースボール』2019年11月25日号(11月13日発売)より

週刊ベースボール

最終更新:2019/12/15(日) 11:01
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