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「CONTROL」は、コンクリートの塊を舞台に不気味なほどの「生」を描き出した

2019/12/15(日) 12:32配信

WIRED.jp

シュールなゲームをつくるのは簡単だ。そのデザインの性質上、ゲームは抽象性や急な変化、奇妙な設定などと親和性が高い。

【動画】『CONTROL(コントロール)』 日本オリジナルトレーラー

ゲームはいつだって奇妙なものであり続けてきた。しかし、意義あるシュールさを秘めた、心の底から奇妙と感じられる驚きに満ちたゲームとなると、滅多にお目にかかれるものではない。

Remedy Entertainmentの最新作「CONTROL」は、そんな数少ないゲームのひとつだ。どんなありふれた瞬間も現実離れしたエネルギーで溢れており、次の曲がり角で何が起こってもおかしくないという感覚に陥ってしまう。

滅茶苦茶になった現実を修復せよ

作品の舞台はオフィスビルだ。はじめはごく普通の姿をしているが、物語の経過とともにその様相は絶えず変わっていく。また、主人公が遭遇するキャラクターや障害物も、都市伝説や儚いポップカルチャーからきたものだ。つまりこの作品は、パラノイアが夢見る世界がゲームとして具現化された姿なのである。

プレイヤーが操作するのは、ジェシーという名の女性だ。自身の超能力者としての直感と、これまで追ってきた謎に導かれ、彼女は連邦操作局(FBC)の本部ビル(通称「オールデスト・ハウス」)へと足を踏み入れる。FBCは架空の米政府組織で、世界の得体の知れないさまざまなものを外に出さないようにする役割を担っているという。

建物に入って間もなく、プレイヤーは「サービスウェポン」という銃を手に入れる。銃というよりも、銃という概念を具現化したものと言ったほうがいいかもしれない(あるいは、現代的な形をした、ヒロイックな武器とも言えるだろう)。

この武器を見つけると、あなたはどういうわけかFBCの局長に任命されてしまう。いや、局長というよりは、用務員と言ったほうが正確だ。あなたのタスクは、滅茶苦茶になってしまったオールデスト・ハウスを、そしておそらくは現実を、修復することなのだから。

「当たり前」が失われた世界

CONTROLのゲームプレイ自体に奇妙なところはない。プレイヤーはサービスウェポンを使って、サードパーソン・シューティング形式で戦う。「パワーオブジェクト」(神秘的な、何かのメタファーであるオブジェクトの数々)を手に入れれば、特殊能力も身につけられる。

また本作には、ちょっとしたアップグレードシステムがあり、探索可能エリアが徐々に広がっていく仕組みは「メトロイド」シリーズや初代「DARK SOULS」に似ている。さらに、もと来た道を引き返す場面や、ゲートのアンロック、隠れ報酬やチャレンジなども用意されている。

こうしたおなじみの要素は、プレイヤーがCONTROLの奇妙な世界に入り込んでいく際の道標となる。

Remedy Entertainmentは、雰囲気づくりのためのさまざまな素材(印象的な照明、現実的要素と非現実的要素の絶妙な配合、プレイヤーとゲーム世界との距離を遠ざけるかのように挟み込まれるフルモーションの動画など)を見事に融合させ、当たり前な状態を当たり前に感じられなくしている。

この世界では、オフィスビルがやがて迷路のような地下洞窟へと姿を変える。そこにあるのは、明らかに通常の電力ではない何かで稼働する、巨大な反応炉だ。廊下は永遠に続くかと思われることもあれば、突然途切れることもある。空間が変化すると、ドアが現れたり姿を消したりする。

オールデスト・ハウスでは、スマートフォンの使用は禁止だ。変な考えをもちこませないように、あるいは恐ろしい力をもった新しいパワーオブジェクトに姿を変えさせないようにするためである。

こうした要素すべてが、どろどろした非現実を生み出している。

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最終更新:2019/12/15(日) 12:32
WIRED.jp

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