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「脂質が豊富な食事が実は肌に良い」という噂の真相について

2019/12/15(日) 21:02配信

ウィメンズヘルス

体重増加やさまざまな健康問題の代名詞でもあった脂質。今となっては、究極の美容フードとまで言われるようになった。けどそれって本当なの?その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

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70~80年代に遡ると諸悪の根源とまで批判されていた脂質が、最近の美容界では「レチノール」や「10ステップスキンケア」に匹敵するほど話題になっている。だけどこれ、チョコレートを食べてニキビができた経験がある人にとっては、驚きの事実かもしれない。そもそも脂質は、肌にどう良いの?

たくさんの矛盾が潜んでいる…?

肌は、主に2つの層で構成されている:「真皮(ベースの層)」と「表皮(外側の層)」。脂肪細胞が毛布のように表皮を覆って、肌の水分を閉じ込めている。オメガ3/6脂肪酸で知られる必須脂肪酸(EFAs)は、脂質マトリックスに欠かせない一部分でもあり、肌の機能や構造の形成に役立つとのこと。必須脂肪酸は体内で合成できないため、必ず食事から摂取する必要があるそう。食べ物に含まれる脂質は、健康的な肌に必須の微量栄養素、ビタミンA、D、Eの吸収を助ける働きがある。
しかしながら、脂質が肌の保湿に重要な役割を担っている一方で、両者の直接的な関連性を示す研究は乏しく、脂質の摂取と肌の健康の関連性を裏付ける既存の証拠には、矛盾も多いとのこと。

臨床栄養学専門誌『The American Journal of Clinical Nutrition』が発表した、健康な成人300人を対象に行われた研究によると、高脂質食は肌の潤い不足に紐付けられている。しかし別の研究では、高脂質食が弾力のある肌と結びつけられているが、シワを増やすという研究結果もある。

重要なのは、全ての脂質が平等に作られていないことを理解すること

オリーブオイルやナッツ、アボカドに含まれる一価不飽和脂肪酸の摂取量が多ければ、老化や紫外線によるダメージから肌を守ってくれるそう。科学情報誌『PLOS ONE』に掲載された研究によれば、特にオリーブオイルに含まれる一価不飽和脂肪酸の摂取量を増やすと、深刻な光老化のリスクを低減させることがフランスの研究者によって発覚したそう。肌のハリが増えるなど、肌にもたらすプラスの効果も証明されている。さらには、必須脂肪酸の摂取量が多いと、老化による肌の乾燥が少ないことにも紐づけられているそう。

高用量のオメガ3脂肪酸のサプリメントを服用すると、湿疹、ニキビなど、肌の炎症を改善することが数々の研究で証明されている。オメガ3脂肪酸には、肌に悪影響を及ぼす厄介なホルモンの働きを抑制してくれるからだそう。
特定の肌の状態を考慮する必要がなければ、栄養バランスが整った食事から、全種類の脂質を摂取すべきだという。オメガ6脂肪酸が不足することは滅多にないけれど、オメガ3脂肪酸が不足気味な人は多いとか。オメガ3脂肪酸は、特にサーモンなど、脂身が多い魚に豊富に含まれている。最近は、植物性の食事に切り替える人が増えている。魚を食べない人は、サプリメントを活用するのが賢明な判断になる。植物由来のオメガ3脂肪酸(くるみやチアシードに含まれる)は、海洋由来のオメガ3脂肪酸に比べて、抗炎症作用に優れる長鎖オメガ3脂肪酸に欠けるからだそう。

結局のところ、脂質が豊富な食生活が肌のケアや治療に役立つの?

実際に、脂質が豊富な食生活が肌のケアや治療に推奨されるべき科学的根拠は乏しい。とは言え、色鮮やかな野菜や果物(脂溶性ビタミンを含むもの)と一緒に、一価不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸を適度に摂取すると、肌の健康を守ることができるそう。でも、あなたの将来の肌に1つだけアドバイスを送るとしたら、それはやっぱり「日焼け止めを塗ること」。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

最終更新:2019/12/19(木) 16:22
ウィメンズヘルス

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