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<ポタフェス>ヤマハ完全ワイヤレス/モトローラの“1台3役”な完全ワイヤレス/注目の中華イヤホンなどをレポート

2019/12/15(日) 18:08配信

PHILE WEB

12月14日と15日の2日間、東京・秋葉原にてポータブルオーディオイベント「ポタフェス2019」(ポータブルオーディオフェスティバル)が開催された。本稿ではヤマハの完全ワイヤレスイヤホンや、モトローラの“1台3役”な完全ワイヤレスイヤホン「TECH3」などについてお伝えしよう。

■ヤマハ

ヤマハは、先日発表した完全ワイヤレスイヤホン3機種と、Bluetoothイヤホン2機種の展示を行っていた。

来年2月発売のノイズキャンセリング機能内蔵完全ワイヤレス「TW-E7A」と、ネックバンド型Bluetoothイヤホン「EP-E50A」はモックのみの展示だったが、発売延期がアナウンスされた「TW-E5A」のほか、「TW-E3A」、「EP-E30A」は試聴が可能。注目機とあって視聴を求める方が大勢訪れていた。

ヤマハがイヤホンを発売するのは約2年ぶりのこと。特徴は、全モデルに搭載された「リスニングケアモード」だ。人間の聴覚の仕組み上、音量の大小によって高域や低域の聴こえ方が変化してしまうところを、どの音量でも常に聴こえ方のバランスが一定になるよう4バンドEQで補正するというもの。専用アプリからON/OFFの設定も行える。

試聴した来場者からは「フラットでクセがないサウンド」と好評とのこと。同社説明員は「ヤマハのハイファイスピーカーなどにも通じるものを感じていただけるのでは」と話していた。


■ゲート

MPOWブランドの製品を日本人向けに企画・開発したライン「AIR by MPOW」からは、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「X5.1J」が先行出展。12月下旬に税抜7,480円前後にて販売を予定しているという。

こちらはφ6mmダイナミックドライバーを搭載。Bluetooth5.0対応で、SBCに加えAACとaptXコーデックに対応する。イヤホン単体では6時間、ケースも合わせると30時間の使用が可能。IPX5の防水性能も備えている。手頃な価格ながらツートンカラーのボディとし、ケースも革張りのものになっている。ちなみに既存の「MPOW」は「エムポウ」、「AIR by MPOW」は「エムパウ」と発音するという豆知識も入手した。

SteelSeriesからは、ゲーミングヘッドホン「ARCTIS 1 Wireless」が出展。この12月に、税抜15,000円程度で販売される予定となっている。

特徴は、独自の2.4GHzロスレスワイヤレステクノロジーを搭載し、低遅延でのワイヤレス接続を実現する点。そしてNintendo Switch、PS4、PC、モバイルに対応した“4-in-1モデル”を謳う点だ。USB-C接続のドングルが同梱されており、Nintendo Switch等に挿して使用が可能。マイク部は取り外しが可能で、ゲーム等で使用しない際も通常ヘッドホンとして楽しむことができる。250gと軽量で持ち運びがしやすい点もメリットとのことだ。

音楽ジャンルに合わせたチューニングを切り口にしたイヤホンを展開する台湾「Chord & Major」ブランドからは、手に取りやすい価格帯の3モデルが1月中旬に登場予定。価格は未定だが「9,000円台になるのでは」とのことだった。

ラインナップは、クラシック等に向く「Romantic」、ポップスなどに向く「Super Star」、ロックやエレクトロミュージックに向く「Devil Head」の3つ。同社従来品より40%も軽くなり、スマホ等と接続した際に使えるリモコンも新たに搭載したとのことだ。



■フリーウェイ

IFAでも登場していたモトローラの“1台3役”な完全ワイヤレスイヤホン「TECH3」が参考出展されていた。

こちらは完全ワイヤレスイヤホンとしての使用法に加え、付属ケーブルを使うことで、左右筐体がつながったワイヤードのBluetoothイヤホン、さらにスマートフォンやオーディオプレーヤーと有線で接続する一般的な有線イヤホンとしても利用可能な3 in 1スタイルを採用しているのがユニーク。

完全ワイヤレスイヤホンとしては、イヤホン単体で7時間、ケース込みで18時間の連続使用が可能。IPX5相当の防水性能も備える。Bluetoothのバージョンは5.0。15分の充電で3時間の使用が可能になるターボチャージも行える。

日本での販売時期や価格は未定、本国でもまだ発売されていないとのことだ。


■マクセル

マクセルは、12月20日に発売を控えるグラフェン振動板採用の完全ワイヤレスイヤホン「MXH-BTW2000」(想定売価22,800円前後)をアピールしていた。

ブランド第二弾の完全ワイヤレスイヤホンで、ダイヤモンド以上の硬度を持つグラフェンコート振動板を採用しているのが大きな特徴。軽量のCCAWボイスコイルと組み合わせることで、微細な信号変化にも瞬時に追従し、高音の伸びがよくキレのある音再生を実現するという。充電ケースとの併用で最大約32時間の再生が可能。IPX4の防水性能も備える。

カラーは「ホワイト×シルバー」と「ブラック」の2種類を用意。「ホワイト×シルバー」は汚れが付きにくい特殊UVコーティングを、「ブラック」はしっとりした質感で滑りにくい特殊ソフトコーティングを施しており、それぞれ外観の質感が違う点も面白い。


■ミミソラオーディオ

ミミソラオーディオは、同社が取り扱うKineraやTispyのイヤホンを展示していた。

Kineraの注目モデルは、12月18日に発売される「Nan-na(ナナ)」(税込12万円)。Kineraは得意の自社製BA+自社製ダイナミックドライバーという構成に、初めて静電式ドライバー2基を組み合わせたのが特徴だという。日本向けには、Kineraとリアロンが共同開発したRK01オレンジ・リケーブルがバンドルされる。

そのほか、TWS対応の完全ワイヤレスイヤホン「YH623」(税込7,990円)が年明けに発売予定。ダイナミックドライバー1基の「TYR」も税込2,990円前後にて販売予定だが、こちらは発売時期未定とのことだった。

Tispyからは「DUNMER Pro」が参考出展。BAドライバー2基+ダイナミックドライバー1基という構成で、価格は未定だが40,000円前後になるのではとのこと。発売時期は未定。



■エム・エス・シー

エム・エス・シーのブースでは、「MS-TW3」を筆頭にM-SOUNDSブランドの完全ワイヤレスイヤホンを用意。「MS-TW3」は今年10月に発売された同ブランドのフラグシップモデル。想定売価13,500円前後(税抜)ながら複合振動板採用ドライバーやHDSS採用により音質を向上。ケース込みで約60時間の連続駆動が可能なことや、IPX7相当の防水性能、保証期間内であれば片耳だけ特別価格で購入できる点などで支持を集めているとのことだ。


■メディア・インテグレーション

メディア・インテグレーションは、同社が取り扱うFocal Professionalなどのヘッドホン/イヤホンを出展していた。

なかでも注目なのは、同社のSym・Proceedブランドのイヤホン「SP-IEM7」(税込127,000円)だ。こちらは同社の創業20周年を記念して、須山歯研(FitEar)とのコラボにより作られたモデル。今年1月から発売されている(製品ニュースはこちら)。高域2基・低域2基の2ウェイ・4ドライバー構成で、メディア・インテグレーション独自の音響フィルターを搭載しているのが大きな特徴。フラットなサウンドで、中域の濃密な表現力が魅力だという。


■キクタニミュージック

キクタニミュージックは、TANNOY(タンノイ)のモニタースピーカーやマイクなど業務用機器の販売代理店。今年4月に発売となったタンノイの完全ワイヤレスイヤホン「LIFE BUDS」(税込9,990円)や、Bluetoothスピーカー「LIVE MINI」(税込24,840円)をアピールしていた。

TANNOYと言えば、言わずと知れたハイファイオーディオメーカー。完全ワイヤレスイヤホンやBluetoothスピーカーも、同ブランドのエンジニアがチューニングを行うなど、TANNOYの技術等が活かされているという。価格を安く抑えられているのは、製造工場の設備投資費を製品価格に反映しなくて済んでいるからとのことだ。


■音響特機

MACKIEは1989年にスタートした米国の音響機器ブランドで、セミプロ/アマのミュージシャンでも購入できる安価かつ性能の高い音響機器を送り出している。イヤホン/ヘッドホンを手掛け始めたのは2018年のことだ。

注目は、プロフェッショナル向けインイヤーモニター“MPシリーズ”の最上位モデル「MP-240」(税抜23,700円)と、“MPシリーズ”をもとにコンシューマー向けに使いやすくした「CR-Buds」(想定売価2,400円前後)だ。いずれも発売中。

「MP-240」は、中高域用にKnowles社製バランスド・アーマチュアドライバー、低域用にダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド型イヤホン。

「CR-Buds」はφ9mm高精度ダイナミックドライバーを搭載し、クリアな高域と伸びのある低域を再生するとのこと。「2,000円イヤホンの音とは思えない」と、販売店スタッフ等から大評判だという。

なお2020年1月16日(現地時間)からアメリカで開催されるNAMM Showにて、上位機種となるイヤホンなどを発表予定とのことだ。


■MEIZU

MEIZUは中国のイヤホンブランドで、今回がイベント初出展。現在日本での輸入販売代理店は決まっておらず、提携先を探しているとのことだ。

目玉商品となるイヤホン「LIVE」(日本円で税込2万円)は、SONIONとノウルズ社製のBAドライバーを2基ずつ搭載したクアッドドライバー構成。4種類のノズルと7種類のイヤーチップを同梱し、交換して音をカスタムできる点が特徴とのこと。

またカスタムイヤモニ「Meizu UR」は、4BA(同42,000円)/6BA(同57,500円)/8BA(同88,800円)/10BA(同135,425円)の4種類をラインナップ。BAドライバーはノウルズ社製。ケーブルは導体に8芯の銀メッキ銅を採用している。

代理店は決まっていないが、現時点で購入希望の方はAliExpressの「MEIZU deals Store」で購入することもできるとのこと。


■上海功捐健康科技有限公司

上海功捐健康科技有限公司は、同社のイヤホン「AURORA」シリーズをアピール。もともと補聴器メーカーとして実績を持ち、2018年からイヤホンの製造をスタートしたという。こちらも現在、日本での輸入販売代理店を探しているとのことだ。

ラインナップは3BA搭載の「AURORA 3」(4,000元前後)と、1BA搭載の「AURORA 1」(2,200元)。BAはSONION製。ユニバーサルIEMのほか、カスタムIEMとしての提供も可能だという。

特徴は、独DETAX製医療用樹脂材を使った低アレルギーハウジングを使っていること。3BAモデルは中域から高域までのバランスが良く透明感のある音、1BAモデルはバランスが取れた穏やかな音が持ち味。中国の著名アーティスト・Hanchao Jiang氏から音へのアドバイスを受けてチューニングを行っているとのことだった。

編集部:小澤麻実

最終更新:2019/12/15(日) 18:08
PHILE WEB

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