ここから本文です

「グレイヘア」に失敗する人に共通する勘違い

2019/12/15(日) 5:25配信

東洋経済オンライン

 ここ数年、「グレイヘア」という言葉をよく見聞きするようになりました。テレビや雑誌でグレイヘアの特集が組まれたり、写真集が発売されたり。2018年には流行語大賞にノミネートされたことでも話題となりました。

 グレイヘアとは、白髪を染めずに生かしたヘアスタイルのこと。白髪といえば加齢の象徴のようなネガティブなイメージがありましたが、グレイヘアがブームになってからは、「ありのままの自然体の自分」「老いに抗わない生き方」を体現するものとして、ポジティブに受け入れられているようです。

 当クリニックでも、白髪染めを続けている患者さんの約3人に1人からご相談をいただきます。「グレイヘアってどうかしら?」「そろそろ白髪染めをやめたいのだけど……」といった具合です。

■突然のグレイヘアに家族が困惑

 確かに、パリのマダムなどは年齢に合わせたファッションの一部としてグレイヘアにしている人も多く、ファッション誌の街角スナップなどを見ると、とてもすてきに感じます。また、日本のグレイヘアブームの火付け役となったモデルの結城アンナさんや、フリーアナウンサーの近藤サトさんなどもグレイヘアがよくお似合いで、「いつかは私もグレイヘアにしてみたい」と憧れを持つ女性が多いのもわかります。

 ただ、実際にグレイヘアにするとなると、一般の女性にはハードルが高いと感じるのも事実です。

 極端な例では、50代後半のAさんは白髪染めをやめてグレイヘアに移行する期間のケアが面倒で、カラーリングでグレイヘアにしていました。数カ月ぶりの検診でお会いしたとき、その変化にちょっと驚きましたが、次の検診のときには、元の染めた髪色に戻していました。

 聞けば、ご家族に不評だったそうで、とくに息子さんはAさんのグレイヘアを見て、「おばあちゃんそっくりになっちゃったよ」と、ショックを受けてしまったとか。

 Aさんは、夫にはグレイヘアにすると宣言したそうですが、息子さんは独立して一人暮らしをしていたので、グレイヘアにすることは話していなかったんですね。

 久しぶりに立ち寄った実家でグレイヘアになった母親の姿をみた息子さんは、急激に老け込んでしまったように思えて「どうしたの!?」とうろたえていたそうです。その様子を見た夫も「やっぱりまだ早いんじゃない?」と本当はうまく言い出せなかったことがことがわかり、グレイヘアをやめることにしたそうです。Aさんは「ちょっと早すぎたみたい。70代くらいになってからにしようかしらね」とおっしゃっていました。

1/4ページ

最終更新:2019/12/15(日) 8:06
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事