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牧野愛博/GSOMIA「文在寅迷走」の全内幕〈大統領府の高官が事態をこじらせた〉――文藝春秋特選記事【全文公開】

2019/12/17(火) 6:00配信 有料

文春オンライン

 11月23日午前零時のGSOMIA失効まであと2週間という時点で、事態が好転する気配はなかった。唯一、つながっていたのは外務省の秋葉剛男事務次官と韓国外交部の趙世暎第一次官のラインだ。

 この頃、両政府には、北村滋国家安全保障局長と韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長のラインによる調整を模索する案もあった。しかし、両政府から「お互いに強硬意見が目立つ首相官邸と韓国大統領府との交渉では、まとまるものもまとまらない」という声もあり、秋葉・趙両氏による調整に落ち着いたという。

 趙氏は日本語研修を受けたジャパンスクールの外交官だが、経済分野の担当が長く、決して主流派とは言えない。ただ、日本勤務時代に日米安保条約について個人的に勉強するなど、安全保障に造詣が深かった。東北アジア局長時代の2011年12月に京都で行われた日韓首脳会談では、日本が慰安婦問題で譲歩すれば、韓国はGSOMIAや物品役務相互支援協定(ACSA)の締結に応じても良いとする包括案をまとめようとしたこともある。翌12年6月、締結目前だった日韓GSOMIAが、当時の与党の反対で頓挫したことで、いったん外交部を去った。 本文:7,368文字 写真:4枚 安倍晋三首相 (c)JMPA 康京和外相 (c)共同通信社 強硬派の金鉉宗氏 (c)共同通信社 文在寅大統領 (c)AFLO

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牧野 愛博/文藝春秋 2020年1月号

最終更新:1/7(火) 18:29
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