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マンションの隣人が認知症らしい、どうする?

2019/12/23(月) 17:00配信

日経ビジネス

 今は介護とは無関係な生活を送っている。けれど、いつかは親の介護をすることになるんだろう……。

【関連画像】早期発見で、心を閉ざす前に支援を。写真はイメージ

 親御さんが健在の方ならば、“身内の介護”については、少なからず想像したことがあるのではないでしょうか。ところが、親でも、親戚でもない、“赤の他人の介護問題”が、いきなり降りかかってくることもあるのです。

●「管理人が勝手に部屋に入ってくる!」

 分譲マンションに住み、そこの理事長を務めるHさん。同じマンションで一人暮らしをする80代の男性からこんな苦情が入りました。

 「マンションの管理人が、自分の家に勝手に入り込んでくるんだ!」

 驚いて管理人に確認すると、そんな事実はないと言います。「そもそも、管理人がお預かりしているカギでは、個々の住宅のドアを開けることはできないんです」と。それを男性に伝えても、「でも、何回も入り込まれて本当に困っている」と繰り返すばかり。

 話し合いを重ねても、一向に問題は解決しません。一人暮らしなので客観的な情報も乏しく、らちがあきません。そしてふとHさんは、「もしかしたらこの男性は、認知症なのではないだろうか?」と、気がついたのです。

 ご存じの通り、この連載ではずっと「親が認知症ではと思ったら、すぐに地域包括支援センター(以下、包括)に連絡を」と訴えてきました。 

 でも、親でも親戚でもない「他人」についての相談を、包括に持ち込んでいいものなのか。しかも、「認知症では」という内容で。

 困り果てたHさんは、私に相談を持ちかけてこられました。

 企業の個別相談でも、こういった“赤の他人の介護問題”について相談を受けることがあります。また、逆のパターンとして「親が住むマンションの住民から、親に関する苦情の連絡を受けた」という方もいらっしゃいます。

 今、なぜ、こういった相談が増えてきたのでしょうか?

 例えば一軒家で、長くその地域に住んでいる方ならば、「洗濯物が干しっぱなしだけど、大丈夫かしら?」など、ご近所さんが外観で変化に気づき、地域で対策を考える機会もあるでしょう。

 コミュニティが希薄な共同住宅に、地縁もない一人暮らしの高齢者が住んでいるケースは少なくありません。地域の人との交流の場でもある町内会に加入していないことも多く、何かに困っていても、孤立したままでSOSが出せない。

 たとえ、地域や行政が「あの人は困っているのでは?」と認識していても、マンションの入り口に設置されているオートロックが、支援する側にとって、訪問して様子をうかがい知ることを困難にしてしまう大きな壁となっています。

 日経ビジネスの連載で、松浦晋也さんも強く訴えられていましたが、支援は、早く行えば行うほど、サポートする側にもされる側にも負担が小さくて済みます。オートロック付きのマンションは、プライバシーを守れる一方で、支援の初動が遅れがちな建物なのです。

https://business.nikkei.com/atcl/report/16/030300121/?TOC=3

●他人どうしでも、包括に相談はできる

 では、共同住宅内の「赤の他人」の異常に気づいた際にどうするのがよいか。川内のアドバイスは、以下の通りです。

1.マンションの管理会社に相談

 まず、マンションの管理会社に相談してみましょう。管理会社には、マンションで起きている問題を把握しておいてもらう必要があるからです。

 超高齢化社会となった現代において、管理会社のほうですでに同じような事例に対応している可能性もあるでしょう。また、対応の仕方により、管理会社のスキルや「やる気」を見ることができます。前向きな管理会社(または担当者)であれば、自ら包括に連絡・相談をしてくれます。

2.(管理会社の対応がイマイチだったら)お住まいの地域を担当する“地域包括支援センター”に相談

 どうも動きが悪い、と思ったら、ご自身で相談することも可能です。

 「お住まいの住所(町名まで)<スペース>地域包括支援センター」と、ネットで検索すれば “自分が住んでいる地域を担当する地域包括支援センター”を知ることができます。電話でかまいませんので、連絡してみてください。

 包括に相談するとどうなるか、これは復習ですが改めてご説明しますと……。

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最終更新:2019/12/23(月) 17:00
日経ビジネス

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