ここから本文です

あおられる時代に必須の教養「ファクトフルネス」入門

2019/12/24(火) 10:46配信

日経doors

現在、大ベストセラーとなっている『ファクトフルネス』。そのなかには、錯綜する情報や、ネガティブな言葉に流されずに、働く女性が生き抜くヒントが詰まっています。ここでは、そのエッセンスを紹介します。

【関連画像】『FACTFULNESS』共著者 医師であり、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名なハンス・ロスリング氏の息子オーラ・ロスリング氏の妻であり、ハンス氏が設立した「ギャップマインダー財団」の共同創設者でもある。「トレンダライザー」というバブルチャートのツールを、オーラ氏とともに開発した

●まずはクイズに挑戦、あなたは世界を正しく見ている?

●◆Q1 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?

A. 20%

B. 40%

C. 60%

(出典:『FACTFULNESS』(日経BP)で、著者ハンス・ロスリング氏によるもの)

●◆Q2 日本政府推計によると、40年後の日本(2059年)では、65歳以上の人口は今と比べてどうなっているでしょう?

A. 今とあまり変わらない

B. 今と比べて20%ほど増える

C. 今と比べて40%ほど増える

(出典:日本版の共訳者、上杉周作氏による「『ファクトフルネス』風? 日本の事実が学べるニホンザルクイズ」から抜粋)

●クイズの答え合わせ

 では、クイズの答え合わせを。Q1は「C 60%」、Q2は「A 今とあまり変わらない」が正解。Q1は、『ファクトフルネス』の著者ハンス・ロスリング氏がさまざまな国で実施した質問だが、その正解率の平均は7%。ちなみに、チンパンジーは3つを同じ確率で選ぶので、33%に近い正解率になるはず。私たちはチンパンジーに負けてしまうのだ!

 人間は、よりドラマチックな答えを選ぶ傾向にあると指摘し、その理由を10の本能として紹介したのが、話題の本『ファクトフルネス』。データを基に世界を正しく見る習慣について書かれた本書は、世界で100万部超、日本でも40万部を突破し、大ベストセラーとなっている。

 その理由を、翻訳を手がけた関美和さんは、「メディアやネットに情報があふれ、何が正しいのか判断するのが難しい今の時代に、指針を与えてくれるから」と話す。「SNSの書き込みに不安を感じたり、仕事で一方的な決めつけをされて傷ついたり。そんなモヤモヤが『あ、この本能が原因なのかも!』と消化され、腹落ちした人が多かったのではないでしょうか」。

 データを基に世界を正しく見るスキルは、時として「女性とは」という決めつけにひるんでしまう私たちの背中を押す力にもなる。「10の本能は、情報過多な時代に生きる私たちに必要なリテラシーだと思います」。

1/4ページ

最終更新:2019/12/24(火) 10:46
日経doors

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事