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気象予報士の目を通して伝える、アフリカ・キリマンジャロ登山~導入編

2019/12/26(木) 12:10配信

YAMAKEI ONLINE(ヤマケイオンライン)

キリマンジャロと聞くと、文学好きの方ならヘミングウェイの小説「キリマンジャロの雪」、コーヒー好きの方なら「キリマンジャロ・コーヒー」などがあり、知らない人はいないほど有名な山だと思います。

【画像】アフリカゾウやバッファローが草を喰む先には、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロがそびえる

麓のサバンナから仰ぎ見るキリマンジャロは本当に雄大としか言いようがなく、初めて見ると富士山の数倍のスケールに圧倒されると思います。事情があって私は1988年と2008年の2度にわたってキリマンジャロの最高点に辿り着くことができました。

登山家や山岳ガイドさんでもないかぎり、日本から2回もキリマンジャロに行って2回とも最高点に行った人は稀少と思います。キリマンジャロは七大陸の最高峰の中でも基礎知識と富士山を登る体力、そして事前のトレーニングがあれば、唯一、誰でも登れる山です。

多くの方に素顔のキリマンジャロの素晴らしさとその登頂のコツを知っていただきたく、私が2度の登頂を通じて学んだこと、そして実際に見てきたことを数回にわたってお伝えしたいと思います。まず今回は導入編です。

男も女も豪快な挨拶『ジャンボ!!』、そして慌てず急がず『ポレポレ』と歩く

キリマンジャロの朝は、陽気な現地ガイドやコック、ポーターの人たちと『ジャンボ!!』と挨拶を交わすところから始まります。日本で言うと「おはよう」なのですが、『ジャンボ!!』と言葉にするととても豪快で、朝から爽快な気分になれます。この挨拶には男女の違いはありません。何ともスケールが大きいアフリカの挨拶(スワヒリ語)です。

キリマンジャロ登山のためには、登山口で現地のガイドとポーターを雇うことが義務付けられています。登山ツアーであっても個人で登る場合も同じです。ポーターさんは荷物を頭の上に載せて運んでくれて、登山者はデイパックだけの身軽な格好で登ることができます。

重そうな荷物を絶妙なバランスで頭上に載せて歩くポーターさんを見ると、少し申し訳ない気持ちになりますが、彼らにとっては手慣れた仕事のようで、写真を撮りながらゆっくりと登っているといつの間にか追い越されてしまいます。そして、すれ違う時にも『ジャンボ!!』。日本で言えば『こんにちはー』みたいなものですね。

そして、『ポレポレ、ポレポレ』と声をかけてくれます。『ポレポレ』はスワヒリ語で「ゆっくり」という意味です。実はこれが理にかなった高山病対策であり、キリマンジャロ登頂を成功させる非常に重要なポイントでもあります。そして、アフリカでの時間はゆっくりと過ぎていきます。

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最終更新:2019/12/26(木) 12:10
YAMAKEI ONLINE(ヤマケイオンライン)

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