ここから本文です

川崎フロンターレ、失速した原因はどこにあるのか? 評価付けで浮き彫りとなった問題点【2019年Jリーグ通信簿】【2019年Jリーグ通信簿】

2019/12/26(木) 10:31配信

フットボールチャンネル

 今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、4位の川崎フロンターレの今季を振り返る。(文:編集部)

川崎フロンターレの2019シーズンの基本フォーメーション

●3連覇の重圧がかかる中…

 昨シーズンは圧倒的な強さを見せてリーグ連覇を成し遂げた川崎フロンターレ。得点数「57」、失点数「27」はどちらもリーグトップの数字であった。そして今季、リーグ3連覇という重圧がかかる中、その偉業を成し遂げることは出来なかった。

 今シーズンの川崎Fはスタートから躓いてしまう。開幕3試合連続で引き分け、第4節のガンバ大阪戦で初黒星を喫してしまう。しかし第5節・松本山雅FC戦で初勝利を挙げると、そこから4連勝を飾りチームは調子を取りし、引き分けを挟みながらも連勝街道を走る。

 しかし第20節・広島戦に敗北をして以降調子を落としてしまい、3ヶ月以上黒星がなかったチームが、今度は約1ヶ月間勝利から遠ざかってしまった。夏場を得意としている川崎Fだが、この時期に失速をしてしまったことで優勝争いから一気に離脱をすることになってしまった。シーズン終盤には立て直したものの、終わってみると順位は4位。首位との勝ち点差は「10」と離されてしまった。

 川崎Fの戦力を考えれば十分に優勝をすることも可能であった。黒星の数はリーグで最も少ない「6」である。それでも4位となってしまったのは引き分けの多さにあり、12試合も引き分けている。勝ちきれない試合が多かったため、思うように勝ち点を積み上げることが出来なかった。

 勝ち切れなかった原因に怪我人の多さが挙げられるだろう。チームの壁として活躍をしてきた奈良竜樹が左膝の大怪我によって長期離脱を余儀なくされ、今季から加入をしたジェジエウも筋肉系のトラブルにより離脱。

 DFラインだけでなく、8月に大島僚太と齋藤学が負傷したことで、同時期に失速をしたとも言えるだろう。また川崎Fの大黒柱とも言える中村憲剛が第30節・広島戦で左膝前十字靭帯負傷の大怪我を負ったことは悲報であったが、それでも川崎Fはラスト4試合を3勝1敗で乗り切った。

 また怪我人だけでなく、右SBのエウシーニョが抜けたことでその代役を務め上げる選手を見つけることが出来なかったも川崎Fにとってマイナスとなった。結局シーズン途中から左SBが本職の選手やボランチが本職の選手を右SBで起用する事態となってしまった。早急に改善すべき場所だ。

 そして開幕前に獲得をしたワールドクラスのストライカー、レアンドロ・ダミアンは川崎Fのパスワークを主体とするサッカーに苦戦をしてしまい、本来の実力を発揮することが出来なかった。それでも同選手はリーグ戦で9ゴールを記録したのは流石だ。とは言え、来季も残留するのであれば使い方を考えなければならないだろう。

 リーグこそ4位に終わってしまったが、ルヴァンカップでは初優勝を果たした。タイトルを獲得したことで最低限のミッションをこなしたと言えるシーズンになった。

●川崎Fの2019シーズンの通信簿

攻撃力:B
守備力:C
采配:D
人事:C
安定感:C

 ゴール数は昨季と同じ「57」だった一方で、失点数は「34」と昨季よりも「7」多い数字となった。前述した通りDFラインの怪我人や後釜が見つからなかったことも原因ではあるが、決して少ない数字ではない。

 来シーズンも鬼木監督の続投が決定をしたが、引き分けの数を減らすためにも「勝ち切る力」を付ける必要があるだろう。そして今季は対策を講じられると打開策をなかなか見つけられずに苦しんだ。そのような状況を打開するためにも、ダミアンの使い方はもう一度考え直さなければならない。4位という順位ではあるが、来季に向けて改善点は多いだろう。

【了】

フットボールチャンネル

最終更新:2019/12/27(金) 8:23
フットボールチャンネル

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ