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ビューティ企業が大型路面店をオープンする理由とは? 銀座と原宿の一等地に

1/3(金) 8:00配信

WWD JAPAN.com

2019年末から2020年にかけて、ビューティ企業の大型店舗戦略が活発だ。19年11月8日に、MTGが東京・銀座に美容複合施設(5層)をオープンしたのを皮切りに、12月17日には、コーセーが同じく銀座に同社初の自社ブランド集積型ショップ(2層)を開設した。年明けには、1月10日に「アットコスメ(@COSME)」を展開するアイスタイルが原宿に初の路面旗艦店(3層)を、4月には資生堂が銀座(3層)に大型店と、原宿にも3フロアを使った店舗をオープンする。なぜ今、ビューティ企業は大型店で、しかも路面店形式で勝負するのか--。そこには時代を反映する、「EC」と「体験」が深く関わっている。

【画像】ビューティ企業が大型路面店をオープンする理由とは? 銀座と原宿の一等地に

"ファッションブランドの低迷も影響"

ご存知の人も多いと思うが、ビューティ業界は景気がいい。富士経済によると16年に約2兆5000億円だった化粧品市場は右肩上がりで推移し、20年には3兆を超えると予想される。19年1月に中国電子商取引法が施行されて以降、インバウンド需要には陰りが見え始めているが、それでも前年の売り上げを上回って推移している企業が多く、高級化粧品ブランドにとって主戦場である百貨店の化粧品売り場は、好調化粧品フロアの拡張に力を入れている。百貨店の売り場の拡張理由は、各ブランドの手狭感だ。多くの顧客で溢れるコーナーはごった返し、化粧品の“売り”である接客がままならない状況が続いていた。拡張部分は新ブランドの導入で新鮮な売り場を見せる一方で、既存ブランドの売り場面積の拡大は急務だった。また、化粧品が活況を呈している一方でファッションが低迷し、化粧品売り場がファッション売り場を侵食する形で広がっている。

主戦場の売り場が広がっているのだから、わざわざ路面店を出さなくてもいいのでは?と安易な発想になりがちだが、まず資生堂やコーセーなど大手企業は前期も増収増益を記録し、投資できる体力があることは大きい。そして、先述した百貨店の場合と同様に、ファッションブランドの路面店からの撤退に伴い一等地に空きが出た。MTGの銀座店は「H&M」の、「アットコスメ」の原宿は「ギャップ(GAP)」の、資生堂の銀座はオンワードの跡地。「メゾン コーセー」の場所も、以前はファッションブランドだった。

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最終更新:1/3(金) 8:00
WWD JAPAN.com

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