ここから本文です

【令和の新開業】ようやく延伸した「ゆいレール」の終着駅に行ってみた

1/5(日) 15:01配信

サライ.jp

文・写真/杉崎行恭

平成15年(2003)に開業した都市モノレールの「ゆいレール」は、ながらく「鉄道のない県」だった沖縄に、久しぶりに登場した軌道系の公共交通だった。この沖縄には太平洋戦争末期までは那覇を起点にして県営の軽便鉄道が走っていた。だから70年ぶりの鉄道復活となり、開業時は「まずきっぷを買って、改札口を通って……」という乗り方からPRしたという。開業以来那覇空港駅と首里駅を結んでいたゆいレールだが、この10月1日に4.1km延伸し、終着の「てだこ浦西駅」を含む4駅が開業した。全国的に見れば、令和になってから初の延伸開業になった。

しかし、そんなめでたい気分を吹き飛ばしたのが10月31日に発生した首里城正殿の火災だった。首里城正殿といえば那覇市街を見おろす高台にあって、ゆいレールの車窓からも見えた琉球王朝のシンボルである。

それでも気をとりなおして新開業区間の初乗りに出かけてみた。ゆいレールの起点、那覇空港駅から乗った2両連結のモノレールは市街地を見下ろしながら走り、儀保駅を過ぎたところから首里駅に向かって60パーミルの急勾配を駆け上がる。隆起サンゴの複雑な地形に家屋が密集する那覇周辺では、勾配に強く空中を進むモノレール以外に選択肢はなかったと思う。車窓から目を凝らして探したが、やはり典雅な佇まいを見せていた首里城正殿は消えていた。

さて、今回の延伸区間を大まかに言えば首里駅から沖縄本島南部の中央に続く丘陵地帯を北上するルートだ。以前この駅を訪れたときは延伸する気満々といった感じでモノレール軌道が空中で途切れていたが、いまでは900m先の石嶺駅まで軌道が続いている。地形的には標高115mの首里駅を峠にして北に下っていく感じだ。アパートやマンションが並ぶ郊外風景を見ながら石嶺駅をすぎると、やがて丘を大規模に切り崩したところに地上3階建の経塚駅があった。ここの丘陵が那覇市と浦添市の境界という、周囲は大きな水道のタンクと沖縄スタイルの家形墓地がならぶ霊園になっている。

1/2ページ

最終更新:1/5(日) 20:14
サライ.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ