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鬼のように「良い生活」を求めてベルリンへ。その地で生まれる暮らしと漫画|香山哲(漫画家・イラストレーター・ゲームクリエイター)

1/7(火) 20:02配信

FINDERS

日本からドイツ・ベルリンに移住し、その生活や街のことをウェブ漫画「ベルリンうわの空」シリーズとして連載する香山哲さん。漫画制作の他にも、イラストやゲームの制作、プログラミングなど、さまざまな活動をしながら日々過ごしている。そんな香山さんの目的は“良い生活を送る”こと。

どうしたら良い生活が送れるのだろうか。そもそも自分にとって良い生活、豊かな生活とはなんだろう。そんなことを考えさせてくれる香山さんの作品にも触れながら、独自の目線で捉えたリアルなベルリンでの暮らし、社会のシステム、人々の意識の違いについて話を聞いた。

自分の時間をどうやって満たす?

―― 香山さんは最近ベルリンへ移住されたということで、まずはじめに、今のお仕事や生活のことについて教えて下さい。

香山:2018年に東京からベルリンに移住して、漫画を描いたりしながらその収入で生活しています。メインはベルリンへ移住してからの生活をベースにした「ベルリンうわの空」という漫画のシリーズを隔週で連載しています。それとは別に月刊のイラストエッセイの連載もしているので、継続的な仕事はその2本です。

―― 「ベルリンうわの空」シリーズはどんな作品なんでしょうか?

香山:ベルリンに引っ越して、しばらく語学学校に通ったりしながら生活をしていて、その中での出会いや気付き、文化や社会の違いを描いたものです。なにかワクワクする冒険があるわけではなく、あくまで普段の「生活」をベースに描いたものです。

生計自体はマンガ連載だけでも成り立つのですが、取材期間などで仕事ができないときの蓄えなども考えて、色々と他の仕事もしています。ただ、漫画のページ数だったりは編集者の方と相談してこれだけ稼げれば充分だ、というところまで出来るだけ抑えてもらったりしています。

―― やろうと思えばもっと仕事もできるということですね。どうして意図的に制限しているのでしょうか?

香山:僕は普段の生活がなによりもすべての源になっています。その生活の中で遊びや読書、会話など、さまざまな肉体的・精神的体験が起こり、それが思考に発展して、もし意欲と組み合わされば制作となりますし、作ったものに運良く買い手が現れればお金に変換できて、また生活が続いていくという感じで考えています。

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最終更新:1/7(火) 20:02
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