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ロンドン・パリ100%、ソウル49%、東京5%...なぜ日本では"無電柱化"が進まないのか?【「電柱のない町」をつくったスーパー公務員の戦略・前編】

1/7(火) 6:00配信

週プレNEWS

自然災害に強く、街の美化という観点からも注目される「無電柱化」。だが、電柱は減るどころか増えているという。海外の主要都市と比べると、日本の無電柱率の低さは一目瞭然。その理由とは?

■日本で無電柱化が進まない理由


昨年9月上旬に関東地方を直撃した台風15号は、千葉県全域に最大64万軒に及ぶ大規模停電を発生させた。想定を上回る強風が約2000本もの電柱を倒壊させ、樹木や瓦、トタン屋根などを吹き飛ばし、電線各所に接触。これが、その後2週間以上にわたって続く大規模停電の原因だった。

そこで今、「無電柱化」に注目が集まっている。無電柱化とは、電線類を地中に埋設して、文字どおり電柱をなくすことだ。NPO法人「電線のない街づくり支援ネットワーク」の事務局長、井上利一(としかず)さんが、そのメリットをこう語る。

「電力会社にヒアリングしたところ、架空線(電柱で張り巡らせた電線)よりも地中線(埋設した電線)は地震、台風、竜巻、落雷など多くの自然災害に強い、とのことでした。また、国交省の資料によると、阪神・淡路大震災において、通信会社の地中線の被害率は架空線の80分の1、電力会社では2分の1でした。東日本大震災でも同様の結果が出ています」

メリットは防災以外にも。

「警察庁の2014年のデータでは、交通事故の死亡率は0.7%でしたが、自動車による電柱衝突事故では10倍の7%に跳ね上がる。無電柱化は死亡事故を減らす効果もあるのです。

また、"蔵のまち"として知られる埼玉県川越市では無電柱化を進めた結果、年間の観光客数が150万人から400万人に、三重県伊勢市のおはらい町でも同様に来訪者数が1桁増えました。当NPOの調査では、無電柱化した住宅地は無電柱化前と比べて地価が1割近く高くなる傾向にあることもわかっています」

まさにいいことずくめ! だが、無電柱化の現状は、同NPOの調べでは、無電柱化率が最も高い東京都でも5%弱。都市単位で見ても東京23区8%、大阪市6%、名古屋市5%(17年末時点)。

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最終更新:1/8(水) 8:59
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