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駅の改札や健康保険証が「顔パス」になる?より便利になる一方で情報漏洩が深刻化する懸念も

1/8(水) 7:02配信

FINDERS

マイナンバーカードの保険証機能に顔認証を

ここに来て、誰もが利用する公共性の高いサービスに「顔認証」を導入しようという動きが加速している。

顔認証というと、現状ではスマートフォンのロック解除用ぐらいしか思いつかないという人が多いかもしれない。だが、我が国でもここ数年で一気に普及が進むことが予想されているのだ。

公共サービス分野で注目を集めているのが、2021年3月から利用開始が予定されているマイナンバーカードにおける「健康保険証」機能の追加だ。(厳密には保険証の代用ではなく、マイナンバーカードのICチップを用いた本人確認と保険の資格確認をできる仕組み)

同計画では、病院の窓口に置くマイナンバーカードの読み取り機に、カメラ付きの顔認証システムを組み込んで、患者本人がカードをかざして情報を読み取らせる仕組みを採用。この際、保険資格確認用のサーバーで情報を照合すると同時に、カードの顔写真で本人確認も実施する。

患者自身がカードリーダーを使って読み取らせる仕組みを採用した背景には、病院スタッフが法律で厳格な管理を求められているマイナンバーカードを扱うことを避けたいという医療機関側の事情もあるようだ。

厚生労働省によれば、2022年度末までにほぼ全ての医療機関などで同システムの導入を目指すことで、低迷しているマイナンバーカードの普及を推進。さらに、顔認証の採用により、他人になりすました保険証の不正利用防止にも繋げたいとしている。

鉄道事業者初、大阪メトロが自動改札を顔認証で

国内の鉄道事業者による顔認証の活用も始まろうとしている。

2019年12月10日には、大阪メトロが、切符やICカードを使うことなく、顔認証のみで改札を通れる機能を実現した新型改札機の実証実験(対象は大阪メトロ社員のみ)を開始した。

同実験は、2024年度に全駅で顔認証によるチケットレス改札の導入を目指して実施されるもの。同様の仕組みは、すでに中国では実用化が始まっているが、国内の鉄道事業者では初めてとなる。

その仕組みは、改札機に備え付けられたカメラで顔を捉え、画像から特徴点データを抽出、本社サーバ内に事前登録してある顔写真データと照合し、登録済みであると承認されれば改札ゲートを開閉するという流れのようだ。

試作機では、マスクやサングラスで顔の一部が隠れてしまうと正しく認証ができないようだが、今後改良を重ねていくという。

実証実験が行われるのは、ドーム前千代崎駅(長堀鶴見緑地線)、森ノ宮駅(中央線)、動物園前駅(堺筋線)、大国町駅(御堂筋線)の4駅。

2~3年後に、ICカードのSuicaを鞄やポケットから出すことなく、改札機にタッチする必要もない「タッチレスゲート」の導入を検討しているJR東日本も、ゆくゆくは顔認証の導入を目指しているとされる。数年のうちに、多くの鉄道を顔パスで利用できるようになるかもしれない。

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最終更新:1/8(水) 7:02
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