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「日本の所得税が世界2位の高さ」ってホント?調べてわかった意外な事実

1/8(水) 18:00配信

FINDERS

あくまでこれは「最高税率」の話

「日本の所得税が世界で2番目に重い」という衝撃のデータがSNSで話題を呼んでいる。

このデータは、ドイツの調査会社Statista(スタティスタ)のリサーチャー・Brigitte Van de Pas氏が国際的な非営利財団「世界経済フォーラム(The World Economic Forum)」のウェブサイトに寄稿した記事に掲載されたものだ。

1位がスウェーデンで57.19%、2位が日本で55.95%、3位がオーストリアの55.00%で、その後もオランダ、ベルギー、アイルランド、オーストラリアと並ぶ。

だが、これだけを見て「日本の所得税ってこんなに高いんだ!」と理解してはいけない。グラフにも「Highest rate of income tax」と書かれている通り、あくまで「最高税率」の話である。ちなみ日本の所得税最高税率は課税所得4000万円超の45%(これに2037年まで復興特別所得税2.1%が乗算され45.95%となる)で、これに住民税(このうち均等割で課される額が各都道府県・市区町村によって異なるので一概に言えないが、ざっくり書くと所得税の10%)が加算される。

(※記事公開当初、「所得税の最高税率45%に復興特別所得税2.1%を上乗せするため、合計47.1%ではないだろうか」と記載しておりましたが、これは誤りでした。訂正しておわびいたします)

ちなみに「それでは最高税率を納める納税者が何人おり、所得税をいくら払っているか」も気になるところだが、残念ながら日本ではそれがひと目でわかる統計データは存在しない。重複もあるため「合計すればこれが実態である」とは言えないものの、参考になりそうなデータを挙げると、国税庁の「民間給与実態統計調査(平成29年)」では給与所得者合計が4945万人・源泉徴収された税額が9.7兆円の中で、最高ランクの「2500万円超」の人数は1.4万人(全体の0.3%)で、税額は1.7兆円(全体の18.2%)となっている。

また確定申告を行った人の統計である「申告所得税標本調査(平成29年)」では申告者合計が641万人で、所得税の納税額が6.2兆円。税率が適用される人が含まれる「2000万円超~5000万円以下」の納税申告者の割合が3.8%、「5000万円超~1億円以下」が0.7%、「1億円超」が0.3%で、合計が4.8%。この3区分の人が支払った税額を合計すると4兆円(全体の64.3%)となっている。

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最終更新:1/10(金) 13:39
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