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若者のクルマ離れなんて誰が言った!? 学生たちが軽自動車レースにハマる理由

1/9(木) 10:10配信

Auto Messe Web

無理せず楽しめる新しいモータースポーツ

 「最近の若者はクルマに興味がない」……スポーツカーの販売不振やレース人口の減少を、そんな理由で納得させる風潮があるとはいえ、本当にそうだろうか。事実、今でもクルマが大好きな若者は変わらずいるし、盛り上がっているイベントも少なくない。そのひとつである軽自動車レースを楽しむ、学生チームやドライバーを紹介したい。

女学生も頑張る軽自動車レースの模様【画像24枚】

 クルマで遊ぶ若者が減っているのは事実かもしれない。理由は決して興味がないワケではなく、主に金銭的な事情だと筆者は考えている。20年前までは若者でも買いやすく、イジって楽しめる価格帯のスポーツカーが多くあったが、現在は車両の価格だけじゃなくタイヤサイズも大きくなり、ランニングコストは高くなるいっぽうだ。クルマに興味はあるし、好きなのに“買えない”。もしくは維持だけで精一杯というのが現実だろう。

 では、学業に差し障りのない範囲のアルバイトや、仲間どうしで少しずつ資金を出し合うレベルで、楽しめるクルマ遊びがあれば? そんな疑問に対する答えのひとつが、軽自動車によるワンメイクのイベントだ。そんな一例として、福島県のエビスサーキットで開催されている「東北660耐久レース」およびスプリントレース「東北660選手権」のケースを見てみよう。

大学の自動車部などからのエントリーが増加

 東北660耐久レースは、各方面からのリクエストにより2018年から「学生クラス」を設けたところ、口コミで大学の自動車部に伝わり2年目にして10台近くエントリー。一方、2011年から続く新規格NA(自然吸気エンジン)だけのスプリントレース「東北660選手権」は4~5年前から学生の参加が急増しているという。

 理由は何といってもコストの安さ。中古の軽自動車はタマ数が多いうえに低価格(3万円で入手した例もある)で、自動車税はもちろん、サイズが小さいゆえタイヤ代などもさほどかからない。さらに、いずれのイベントも改造範囲が制限され、チューニング代があまりかからず戦闘力の差が小さい、というのも低コストと楽しさを両立できている理由だろう。

 特に、旧世代の軽自動車は電子装備が簡略化されており、自分たちで勉強しながら整備できるのも大きい。彼らを応援するプロショップも増えており、メンテナンスにしろ走り方にしろマナーにしろ、安全にレースを楽しめるようアドバイスし、トラブルがあったときは力を貸してくれる。こうした安心感も、学生など若者のエントリーが急増している要因の一つに違いない。では実際にレースを楽しんでいる、ドライバーたちの声を取り上げてみたい。

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最終更新:1/9(木) 14:51
Auto Messe Web

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