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かけそば200円、焼きそば200円……川崎の「ポツンと一軒そば」がハードボイルドすぎた――2019 BEST5

1/9(木) 17:00配信

文春オンライン

2019年(1月~11月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。地域部門の第1位は、こちら!(初公開日 2019年9月3日)。

【写真】「星川製麺 彩」のそばの写真をすべて見る(全17枚)

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 川崎には立ち食いそば屋・大衆そば屋が数多くあり、しかも府中街道(川崎街道)沿いに東西に広く点在している。そんな川崎の中野島にあるポツンと一軒そば屋「星川製麺 彩」を紹介しよう。

「星川製麺 彩」は南武線中野島駅から歩いて行くのが近い。駅から南下し府中街道方向へ歩いて行く。一帯には梨畑が点在している。ちょうどこの時期、梨の直売が盛んだ。

 一本、路地に入れば小川や細い水路がたくさん巡っている。川崎の多摩川流域は、水が豊富だ。府中街道に出て、稲田堤方向へ歩いて少し行き右折すると、その先に「星川製麺 彩」の看板が見えてくる。駅から20分位。

 

もともとは明治30年創業の製麺所

 訪問したのは8月最後の週の平日、開店直後の11時半過ぎ。すでにお客さんが並んで注文しているところだった。タクシーの運転手、地元のおじさん、家族づれなど客層は多彩。時にはテレビ番組の取材なども入るそうだ。ソバット団の本橋隆司さんやうどんライターの井上こんさんも馴染みの店である。

「星川製麺 彩」は、社長の星川正光さんと姉の和子さんで切り盛りしている。「(有)星川製麺」の4代目にあたるそうだ。「(有)星川製麺」は明治30年に創業した古参の製麺所で、今でもそば・うどん・ラーメンを製麺し、横浜市の学校などに納品している。その自家製麺を食べたいという要望が多く、1998年頃、製麺工場の前で焼きそばを販売したのが「星川製麺 彩」の始まりだったそうだ。

「かけそば」200円、「焼きそば」200円……とにかく安い

 さて、初めて「星川製麺 彩」に来た人は、きっとその外観の臨場感と、値段の安さ、そして女将さんのフレンドリー感に圧倒されると思う。

 店は製麺工場の外側にプレハブ増築したような造りで、道路に面している。ここで注文用紙に記入し前払いして、厨房横の飲食コーナーで待つ。あるいはそこが一杯なら、道路に面したテーブル、つまり青空の下で食べるというダイナミックな展開となるわけだ。

 壁一面に貼られたメニューをみて、またびっくりする。「かけそば・うどん」200円、「焼きそば・うどん」200円、「天ぷらそば・うどん」300円、「醤油ラーメン」300円、「麺増し2倍」80円、「麺増し3倍」160円。とにかく安いのだ。

 直近の人気メニューを女将さんにたずねると、「冷やし味噌」(450円)、冷奴を載せた「やっこさんそば」(400円)、「鶏セイロ田舎そば」(500円)とか。「醤油チャーシュー麺」(500円)もすごい量のチャーシューがのっていて人気のようだし、「焼きそば」(200円)も捨てがたい。

 早速、「鶏セイロ田舎そば」、「冷やし味噌」を注文書に記入し発注してみた。

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最終更新:1/9(木) 17:00
文春オンライン

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