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「睡眠は短くても深ければOK」のウソ

1/11(土) 12:32配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

睡眠時間が短くて済むという甘い誘いには要注意

働き方改革の影響もあってか、睡眠の大切さが注目されている昨今ですが、深い睡眠だったり、質の高い睡眠だったりすれば短くてもOK、といった記事も見かけます。そうした短時間睡眠の落とし穴を、睡眠専門医の三島先生、ヒツジ君、トリ君の対話形式で解説します。

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三島:ヒツジ君、トリ君、あけましておめでとう! 本年もヨロシクね。

ヒツジ、トリ:おめでとうございます! こちらこそよろしくお願いします!

三島:今年も睡眠に関するいろいろな話題を取り上げていこうと思います。以前、睡眠負債というワードが流行ったけれど、その後もさまざまな睡眠グッズや食品が売り出されたり、睡眠や昼寝を推奨する企業が増えるなど、睡眠に対する関心がますます強くなっているのを感じるね。働き方改革などライフワークバランスが重視されるようになったことも一因かな。

ヒツジ:そうかもしれませんね。仕事も含めて、活力ある生活を送るには睡眠をはじめ十分な休養が必要不可欠と考える人が増えているようです。

トリ:ライフワークバランスと言えば、昨年、働き方に関する法律で月の残業時間が80時間を「過労死ライン」に決めたとか聞いたけど、どういうわけだろう?

三島:2019年4月1日に施行された働き方改革関連法のことだね。1カ月の勤務日を20日として、1日当たり4時間残業すれば月の残業時間(時間外労働時間)が80時間になるよね。これが2~6カ月持続すると死亡も含めた深刻な健康被害が高まる可能性があるとして、俗に「過労死ライン」と呼ばれているんだ。

 働き方改革関連法では、時間外労働時間を原則月に45時間以下にすること、臨時的な特別な事情がある場合でも複数月で平均80時間以下、最大でも月100時間以下に制限するように定められたんだ。ちなみに、100時間の場合、1日当たりの残業時間が5時間となり、単月でも「過労死ライン」を超えるとされているんだよ。

トリ:80時間とか、100時間とか、何か根拠があって決められているのかな?

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