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「ドロヘドロ」高木渉×近藤玲奈インタビュー!高木「カイマン&ニカイドウは、恋人にはならない友達感がいいコンビ」

1/11(土) 14:00配信

ザテレビジョン

“扉”の向こうから現れる魔法使いに頭をトカゲに変えられてしまった男、カイマン。彼の友人で“魔法使い狩り”を手助けする女性、ニカイドウ。混沌に支配された世界を舞台に、愉快なキャラクターたちが描かれるテレビアニメ「ドロヘドロ」が、1月12日(日)夜12時より、TOKYO MX、BSイレブンにて放送を開始する。

【写真を見る】カイマン&ニカイドウコンビが語るアニメ「ドロヘドロ」の魅力とは!?

原作は「月刊IKKI」「ゲッサン」(共に小学館)などで連載された、林田球によるダークファンタジーコミック。2000年の連載開始から約18年にわたり愛されてきた作品だ。

ショッキングで不気味な描写も多くありながら、キャラクターたちは飄々とし、どこかユーモラス。退廃的な風景の中で描かれる、ほのぼのとした日常の光景。さまざまな要素が絶妙にブレンドされた混沌の衝撃作は、異才が放つ新風として人気を集めていた。

緻密な絵柄も評判だった本作を、テレビアニメではどのような世界にして見せてくれるのか。独特な個性を持つキャラクターたち、作品世界の魅力などを、カイマン役の高木渉、ニカイドウ役の近藤玲奈に聞いた。

■ カイマン&ニカイドウ。恋人にはならない友達感がいいコンビ

――まず、演じるキャラクターの自己紹介と、魅力に思ったポイントから教えてください。

高木:カイマンは“本当の自分”を取り戻すため、自分に魔法をかけた魔法使いを追っている男。暴力的なところもありながら、心はすごく優しく、コミカル。バリエーションに富んだお芝居ができる、役者冥利(みょうり)に尽きるキャラクターですね。

――PVでは口の奥から覗く不気味な男が印象的でした。非常に謎の多いキャラクターです。

高木:あれ、誰なんでしょうね? カイマンは記憶を失っているので、僕も芝居の中では「アイツ、誰なんだ!?」という気持ちに徹しています。謎の部分は見てのお楽しみで。

――近藤さんのニカイドウはどのようなキャラクターですか?

近藤:ニカイドウはパワフルですね! 明るくて元気で快活。あまり女の子らしくはないんですが、カラっとしていてすごくいい子です。でも、戦いのときはキリっと変わる強くて頼りがいのあるキャラクターなので、見ていて安心感を与えられるような表現を意識しました。たまに女子としてのかわいらしさも出してくるので、そういうところも魅力的だなと思います。

高木:2人のコンビ感はいいですね。お互いに良きパートナー。イカツイ顔とかわいい顔のギャップがいいコンビで、恋人にはならない感じの友達感がいいなって思います。1話収録時は「初めまして」だったので、お互い緊張しているところがありましたけど、話数を重ねていくごとにキャッチボールが増えてきましたね。玲奈ちゃん、奥ゆかしい感じなんだけど、芝居ではグイグイきて、けっこう芯が強いんですよ。アフレコでもいいパートナーですね。

近藤:最初はガチガチだったんですよ。先輩方に付いていかなきゃって。でも、お芝居していく中でどんどんフィーリングがあってきて、林監督からも「コンビネーションが良くなってきましたね」って褒めていただけてうれしいです。

高木:アフレコで台本に書かれているセリフの他に、絵を見ながら息を入れたりアクションの動きを入れたり、その場で生まれるお芝居がたくさんあるんですが、そういうのが良い感じのキャッチボールになっていってね。僕ら2人だけでなく、現場の仲間全員で空気感を共有して作っている感じがしますね。

■ バイオレンスでありながら、コミカルなダークファンタジー

――それぞれ演じる上で意識されたことはありますか?

近藤:声の変え方に特別な意識はせず、想像したのは自分がニカイドウとしてこの世界に降り立ったときの感情です。笑い声1つとっても、「こういうとき、ニカイドウはどんな笑い方をするんだろう」とか。シチュエーションによる感情の機微。細かい仕草からニカイドウ節を作っていけるように。そういうところでの試行錯誤ですね。

高木:こういう世界観、なかなかないじゃないですか。色合いにしても、何となく暗いというか、本当に太陽は昇っているのかっていう感じの混沌とした世界。読み手側の人たちもいろいろなイメージを持っていると思うので、それにちゃんとハマっているかどうか。僕は僕なりの役の作り方をしているけど、この作品を愛しているファンの方々はどう思ってくれるのか。そこの反応は興味深いですね。「面白いね」って言ってもらえたらうれしいです。

――序盤の映像を拝見しましたが、ダーク、バイオレンスというのと同時にコミカルでもありました。

高木:暗く演じようとは思っていないですね。むしろ、コミカルなダークファンタジー。音響監督の藤田さんからもそういう演出をいただいていて、クソ真面目にやっていると、「もっと弾けちゃってください」「もっと若めの声にしてください」とかダメ出しがくるんですよ(笑)。

近藤:1話目から皆さんキャラが立っていて、お芝居のアプローチも個性的で。初回のアフレコから想像していなかった世界観が一気に広がっていきました。そういうユニークな世界観の中でニカイドウの立ち位置を確立していかなければいけないので、私も負けずに、必死に、セリフ1つ1つを印象付けられるようにって。

――なかなかスムーズに…とはいかないですよね。

近藤:難しいですね。すごく表情が豊かな子だし、アクションにしてもいろいろな仕掛け方があって、そういう非現実的な表現を、声の力でどうリアルにしていくのかは苦労しています。カイマンと話しているときは気さくな女の子。魔法使いの世界に行ったときは低いトーンになって、客観的に見ると少し怖さも感じるんですよ。そういうギャップの部分も意識して。あとは恥を捨てて、女の子っぽさを出さず(笑)。堂々とやるしかないという気持ちで、全身全霊でぶつかっています。私、普段からそんなに女の子らしくはないんですけど(笑)。

高木:こう見えて、けっこう男っぽいらしいですよ(笑)。一回飲んでみると分かるかもしれない。って、飲めないんだよね~?

近藤:飲めないです(笑)。ニカイドウって、最初は自分とかけ離れているように見えたんですけど、そういうあまり女子っぽくないところとか、どこか自分の素の部分とつながるところがあったので、自然にリンクして楽しく演じることができました。

高木:グロテスクな絵もけっこう出てくるけど、意外にそういうの好きなんだってね?

近藤:そうです(笑)。

高木:そういう玲奈ちゃんの隠れた部分が、きっと今後のお芝居に出てきますよ(笑)。

■ 1人1人が主人公。「こよなくキノコを愛する煙さん、大好きです」

――独特な世界観、キャラクターの個性はもちろんですが、アニメ化ならではの魅力はどんなところに感じていますか?

近藤:まず、林監督の絵が原作に忠実で、絵コンテの時点ですでに出来上がっているのにびっくりしたんです。白黒の世界でも「ドロヘドロ」の世界がしっかり描かれていて、その上で動いている絵(PV)を見たときは本当に衝撃が走りました。「白黒だった世界が、こういう色彩になるんだ」っていう驚きと、そこに私たちの声が入ったことで、新しい「ドロヘドロ」が完成したという感動。原作を読んでらっしゃる方にはいろいろな刺激を与えられる映像になっていると思いますし、アニメから触れる方にとっても記憶に残る作品になると思います。

――カイマン、ニカイドウのほか、心(しん)、能井(のい)など多数のキャラクターが登場します。高木さん、近藤さん注目のキャラクターは誰になりますか?

高木:これは難しいなあ。(原作の)林田先生ともお話したんですが、この「ドロヘドロ」は全員が主役なんですよね。カイマン、ニカイドウだけでなく、1人1人が際立っていて、心、能井、煙(えん)、他のキャラクターも、それぞれにドラマがあるんですよ。

近藤:「ドロヘドロ」のキャラクターって、いろんな意味で人間臭さがあって、物語に入ると印象がガラッと変わりますよね。自分たち以外ですごく魅力的だと思うのは煙さんで、大好きです。最初は強面で怖い感じのボスだなっていう印象だったんですけど、キノコをこよなく愛する姿、キクラゲ(煙ファミリーの不思議な生き物)を溺愛する姿を見ていくうちに、お茶面なキャラだなって分かってきたんです。

原作を読んだとき、心もちょっと怖い印象でしたけど、能井さんとの関係を見ていると面倒見のいい先輩だなって。乱暴だけど、優しいところもすごくあるんですよね。能井さんが心先輩にくっついていく子犬感は見ていてとても癒されます。

――カイマン、ニカイドウに対して、心、能井という図式になりますが、かといって2人が悪役なのかというと…。

高木:そうじゃないんですよね。ハートを感じるんですよ。

近藤:そうなんです! そうなんですよ!!

高木:だって僕、ジョンソンまで愛おしかったもん。

近藤:ジョンソン、かわいいですよね~。

高木:「うわ、ゴキブリかよ」って思ったけど、読んでいくうちにだんだん愛おしくなってきてね。ジョンソンもアニメでどう動くのかが楽しみなキャラクターですね。

■ 声の力。キャスティングの妙もアニメ「ドロヘドロ」の魅力

――少し話は変わりますが、お2人はもし魔法使いになれたら、どんな魔法を使いたいですか?

高木:それはもちろん、「ドロヘドロ」が大ヒットになる魔法を!

近藤:それです!!

――魔法を使わなくてもヒットになりますよ。最後に、放送に向けて、読者にメッセージをお願いします。

高木:まずは見てください。僕たちもまだ完成品を見てないのですが、コミックとはまた違ったアニメーション「ドロヘドロ」を楽しんでいただきたいし、きっと見ていくうちにどんどんハマっていくと思いますよ。一般公開されてない自伝映画「THE BOSS」も必見です。ちょっと盛っているかもしれませんが、それは(堀内)賢雄さんですから(笑)。錚々(そうそう)たる声優陣が出てきますので、そういうところも楽しんでほしいですね。

近藤:私も、まずは見てほしいというのが第一です。とても個性的で愉快な仲間たちが、ちょっとダークな世界で日常を過ごし、戦いを繰り広げる唯一無二の世界観。それこそ混沌な世界の中、コミカルなやり取りもあって楽しいんですが、カイマンの口の中の男とか、奥底には深い真実が眠っています。それがどういう風になっていくのかという恐ろしさ、ドキドキもあります。背景も魅力的で、3D技術で生き生きと動くキャラクターにも注目していただきたいです。1話1話濃いお話になっていて、テンポ感も気持ちいいので、隅々まで楽しんでもらいたいです。(ザテレビジョン)

最終更新:1/12(日) 0:03
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