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元中日球団代表、東大・井手峻新監督が推し進めるチームの変革

1/12(日) 10:31配信

週刊ベースボールONLINE

 母校指揮官就任から約2カ月、井手峻新監督は頭を悩ませていた。1月11日の練習始動日。東大球場近くの根津神社での必勝祈願を終えると、切実な思いを報道陣に語りかけた。

「私の敵 東大野球部」でレジェンドたちが語ったこと

「私が大学に在籍していた当時は、勝手にグラウンドに来て野球をやっていた、感じです。正直、ちゃんと教えてもらっていない。今の学生は野球もうまいし、基礎体力も上がっている。4月に1年生が入部すると部員は100人以上になる。限られたスペースをどう使おうか、都立高校の監督にでも教えを請おうかと思いましたが、学生コーチがしっかり組んでくれるので、その心配もなかった。トヨタ自動車の『かんばん方式』ではありませんが、平日も大学の講義の間に効率よくメニューを作ってくれる。野球部の体制、練習内容もしっかりしているだけに、勝てないのが悔しい。あとはどうすればいいのか……。相手があることですので、難しいところではあります」

 井手監督は東大で通算4勝を挙げた。東大史上2人目のプロ野球選手で、中日では10年プレー。投手として17試合で1勝を挙げ、外野手としては計359試合出場と貴重なバイプレーヤーとして活躍した。引退後は一軍コーチら指導者の道を歩み、フロントとしても手腕を発揮し、球団代表も務めた要人であった。

 中日を退団後は2015年12月、学生野球資格回復の研修会を受講。同資格を回復した後は母校・新宿高をコーチとして指導し、東大球場にも足を運んで、後輩に熱心なアドバイスを送っていた。昨秋まで7年間指揮した浜田一志前監督は、任期満了により退任。野球部OB会は「最後のチャンス」と、井手氏に後任監督を要請した。野球部の役員である高橋春樹先輩理事は明かす。

「見てのとおり、75歳ですが、体も動きますし、ゴルフでは200ヤードを飛ばすんです。監督就任時の初ミーティングでは『自分の持っている野球のノウハウを伝えるまでは、死んでも死にきれない』と。母校指導に情熱を燃やしており、我々OBとしても大きな期待を寄せています」

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最終更新:1/12(日) 10:42
週刊ベースボールONLINE

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