ここから本文です

「花粉症」の薬は、春から飲み始めるのでは遅い!?効率的に、コスパよく治療するには

1/12(日) 21:00配信

ウィメンズヘルス

症状も辛いけれど、花粉症の人にとって辛いのはそれだけではない。薬代やマスク代など毎月の額は小さいものでも、長年花粉症と付き合うとなると、生涯ではかなりの出費に。そこで、花粉症の治療法とコスパ&効率のよい対処法を、内科医で花粉症などのアレルギーにも詳しい入谷栄一先生にインタビュー。

【写真】「花粉症対策・第1弾」つらい花粉症には「漢方」!まずは自分のタイプを知って対策を

「薬が効くはず」という思い込みが症状を悪化させる

今や国民的なアレルギーとも言えるスギ花粉症。30~40代では3人に1人が辛い症状に悩まされているという。実際、毎年花粉症のピーク時期になると「症状がひどくなった」「薬が効かない」など、入谷先生のクリニックにも多くの患者が駆け込んでくるそう。

「花粉症の症状を改善する薬(スイッチOTC)が薬局で購入できるようになり、『花粉症かな?』と思っても、病院へ行かずに市販薬や民間療法などのセルフメディケーションで対処する人が増えているように思います。ですが、その効果への満足度はあまり高くなく、効果を不十分だと感じている人も多く見受けられます 」

これは「花粉症にはこの薬が効くはず」と思い込んで、症状の程度に関係なく同じ市販薬を服用し続けているため、と入谷先生。

「ひと口に花粉症と言っても、症状の程度は人それぞれ。その症状に適した薬があるし、薬の効果も人によって違います。また、薬を飲むタイミングも重要です。セルフメディケーションは、症状をコントロールする一つの手段。上手にコントロールできないなら、病院で治療すべきです」

どんな優秀な薬も、飲み時を間違えると効果は減少する

症状に自分で対処できる時代だからこそ、花粉症についてもっと理解してほしい、と入谷先生は言う。

「花粉症は、花粉に反応しすぎることで起きるアレルギーです。本来なら無害であるはずの花粉から体を守ろうとして、体内でヒスタミンなどの化学物質が分泌され、さまざまな症状を引き起こします。煩わしいくしゃみや鼻水は花粉を体から放出するため、鼻づまりは花粉が入ってくるのを阻止するための“体の過剰な防御作用”なのです」

つまり、悩ましい症状の元になるのは、ヒスタミンなどの化学物質。これらをタイミングよく抑えることが、花粉症治療のカギとなる。

「ヒスタミンなどの化学物質を抑えるための治療薬(抗ヒスタミン薬)は、花粉症が初期の段階で服用することが大事です。薬にも適したタイミング“飲み時”があるので、ある程度、化学物質が分泌されて症状がひどくなってから服用するよりも症状が出る前、もしくは出始めたときから飲むのがベストです(初期治療)。つまり、軽症のときに使う第一選択薬を症状が酷くなってから飲んで“効きが悪い”“効かない”と感じるのは、当たり前のこととも言えるのです」

このことを理解していれば、セルフメディケーションのやり方も変わってくる。

「効果がないのは薬の効能のせいではなく、飲むタイミングが遅すぎたケースや重症度に応じた適切な治療が行われていない場合がほとんど。治療はなるべくセルフメディケーションでと思うなら、早めのアプローチが必須。今年、花粉症だった人は、初期治療を。『あれ?』と初めて花粉症の疑いを持った人は、症状が悪化しない、早めの段階で治療をスタートさせましょう」

1/4ページ

最終更新:1/12(日) 21:00
ウィメンズヘルス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事